「十字屋山形店」来年1月閉店に思う事

本日8月の最終日ですが、残念なお知らせがありました

今日の天候はまるで10月の中旬。
日中でも涼しい風が吹く気持ちのいい天気。
そんな中で、こんなニュースがありました。

「十字屋山形店」来年1月閉店

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店・やしち屋の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

山形市香澄町にある十字屋さんが、来年1月末で閉店決定。
今の時代の過渡具合を象徴するようなニュースでした。

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JR山形駅前で昭和46年から営業している老舗百貨店「十字屋山形店」が来年1月31日で閉店する。同店の管理会社、中合(福島市)の黒崎浩一社長が30日、山形市内で記者会見し明らかにした。十字屋は最盛期全国に30店舗以上を構えた中堅百貨店だが、山形店の閉店で、百貨店十字屋の名前はなくなる。

会見で黒崎社長は、閉店の理由として、商圏(村山地区55万人)内人口の減少と競争激化を挙げた。さらに、同店のビルが国の耐震基準を満たしていないため建物所有者と交渉してきたが、耐震改修工事の期間と費用も理由だと説明した。

同店には正社員が33人、パート・アルバイトが56人いるが、中合の他店舗やイオングループで再雇用を確保していくという。

同店は山形市内で3番目の百貨店として昭和46年に開店。昭和56年には最高の100億円を売り上げたが、近年は「売り上げが急速に悪化」(黒崎社長)。平成28年は31億円まで落ち込んだという。

黒崎社長は「オープン以来、地域密着店として営業してきた。来年の1月31日まで従業員一丸となってサービスしていきたい」と述べた。

山形市内では、昭和31年に大沼、丸久(後に山形松坂屋に社名変更)の2店が開店。その後、48年に山形ビブレが開店し市内では4つの百貨店が競い合ってきたが、平成12年に山形松坂屋、山形ビブレが閉店、今回の十字屋山形店の閉店で市内は大沼のみとなる。

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こんなニュースでした。
もちろん僕も、悲しい気分になりました。
でも、うちの業態においては、こういうニュースが多いです。
何せ着物業界は、斜陽産業
マーケットサイズがピーク時の1/6となれば
必然的に店舗数にしろメーカーにしろ問屋さんにしろ
暖簾をしまう店が少なくないわけです。
こんなニュースを聞くに連れ
京都町家のお母さんの話を思い出します。

あんさん、本当に町家を残したいんやったら、もっと町家や芸事にお金つこてもらわんとあきまへん。口だけで「もったいない。」やの「続けなあかんやろ」いうたってしゃーないですやん。それは無責任や。

とある京都の裏路地にて、京都町家のおばあちゃんとお話していた時のワンフレーズ。
その当時、それはそれはこの通りも、芸姑さんや舞妓さんらで賑わっていたそうな。でも時代が移り変わり次第に町家から三味線の音が消えていき、代替わりして町家がマンションに変わっていく。

観光客や御上りさんは、京都らしい町並みだと言っては「町家の風景」を有難がり、もっと大事にして続けていってほしいよなぁと思うのだが、実際のその町家に居るおばあちゃんから言わせれば、口だけでそんなこと言っても、町家の芸姑さんにお金を使ってくれないあなた達が「町家を残して欲しい、大切にしてよ」なんていうのは、筋違いでおこがましい。本当にそんなふうに思っているのなら、もっと町家に対して消費して下さい、との事。

丁度10年位前の出来事ですが、
とってもそのおばあちゃんのフレーズが耳に残っています。
時代の流れに乗っていけなかったとは言わないけど
ライフスタイルの大きな変化に
町家という生き方の文化が
順応できなかったという話。

今回十字屋さんが無くなると聞いて
僕はこの町家のおばあちゃんの言葉を思い出す。

なので僕の心情としては
十字屋さんが無くなり
とっても寂しい気分ですが
「なぜやめるんですか!もっと続けて欲しいです」
なんて、無責任すぎて言えません。

こういう場合は如何様に申し上げるべきなのでしょうか。
僕だったら「今迄大変お疲れ様でございました」なのかな。

弊店は布施弥七京染店という着物屋。
時代の流れに逆行している業態です。
だからこそ出来ることも、
うちだからこそ、やるべきこともあるわけで。

不易流行という柱を守りつつも
時流の変化に伴い業態の変化に迫られる。
そんな時に、いかに舵を取るのか。

今回の十字屋さんの件では
非常に思うところが多かったです。

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今日もお読み頂きありがとうございます
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