【着物初心者に送る着物TPO】なぜフォーマルな場所に、紬を着てだめなの?

最近着物を着たい方の質問が色々と増えています。

丁度来週に着物コンサートがあるからもあるんでしょうけど、着物コンサートやフォーマルの場所に、何を来ていったらイイでしょう?という問合せや質問が増えてきています。とっても有難いことですね〜。という事で、今日はこんな感じ。

今回は、フォーマルのドレスコードについて

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店・やしち屋の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

最近は着物に詳しい人が減少中。着物について何か聞こうと思うと、誰に聞いたらイイかわからないというケースが増えてきているという。だからこそ、ウチみたいな店の本領発揮なわけです。

紬をフォーマルシーンに着て良いかどうか?という質問があって、僕は答える前にどんなシーンに着ていくのかを聞きます。至極一般的な感覚で言えば、紬はフォーマルシーンにNGという感じでしょうね〜。でも、最近はその

「フォーマルシーン」という言葉の概念が変わってきている気がします。

結婚式や叙勲のお祝いならば、完全に色留・無地・付下・訪問着をおすすめするでしょう。でも、ちょっとしたパーティーもフォーマルシーンと呼ばれるような世の中になってきていると感じています。だから、フォーマルという定義の問題かなぁ。

そもそもなぜフォーマルな場所に、紬を着てだめなの?

先程も書いたように、
紬をフォーマルの場所に着ていけない理由として
此の二つを挙げることが出来ます。

理由其の1
着物のカテゴリーが、カジュアルだから

理由其の2
生地の特徴として、生地の擦れる音がしたり、もったりしてフランクな着た感じになるから

こういう理由で、紬をフォーマルシーンに着ない。結婚式や叙勲では流石に紬では行かない。

うんうん、昔はそういう定義だった。
確かに今でもそういう状況だし
そういうカテゴリーだし。

うんとわかるんだ。
でも、時代は変わっていると思う。

だって、結婚式を見てみようよ。
昔だったら、親戚のおじさんがさ、
10人中10人、黒の礼服に白いネクタイだったよね。

でもね、最近の結婚式を見るとさ
こういう格好の人は少なくなってきたよね。
そして、友人なんかも、白のシャツじゃなく
随分カラフルなシャツで、賑やかなスーツを着てるよね。

もちろん、出席する席の毛色にもよるし
会費制なのか、従来の結婚式からの披露宴なのか
それによってもだいぶ違うと思うんですが
おしなべて、全般的に色んな事が緩くなってると思うんです。

年頭にとある人の会費制結婚式にお呼ばれした時には
いやはや、ジーンズからドレスから着物からスーツまで
賑やかなレストランで非常に振り幅広くって、
ある種の仮想パーテぃかと思った事もありました。

そんな現代、もちろん出るお席の品や格ありきですが
一概に「紬を着ていけません」と
言うこと自体、ナンセンスになってきていると感じます。

では、この着物で結婚式にお呼ばれしたら
一体どうでしょう?

実はコレ、大島の訪問着。
きっと、パット見は、ぼかし付下げっぽく見えるから
一瞬見ただけでは、大島とはわかりずらいはず。
こんな着物だったら、大島でもオッケーですよね。

さすがに、こういう大島だったら

「おわっ!(驚)」

ってなりますけど(笑・汗)

相手を重んじて、場になじむように
その上で着るものを選ぶのが、最近のTPO

出席される場所によって
格式や伝統の度合いが様々だと思います。
もちろんわたしだって
結婚式に、何が何でも大島を着てほしいわけでないんです。

ただ、ココまで色んな物事が多様化している中で
着物だけが多様化しないで
カッチカチのルールでは
あまりにも不公平だと思うのです。

着物って、よくわからないルールがおおいから
僕はその辺も含めて、アドバイスさせてもらってます。

とある友人が、入学式に着物を着たいと言いました。
「お〜!嬉しいね〜、是非着て下さい!」とお伝えしました。
で、お持ちの着物が、茶色の大島の亀甲柄とのこと。
他の着物はなく、持ってるのは、大島の茶のみ。

一般的に、昭和・20世紀の感覚ではダメでしょうけど
僕は其の方に

「ぜひ、胸を張ってお召し下さい」

とお伝えしました。
当日、お召になられて、
写真屋さんでご家族お写真を撮られており
非常に微笑ましく、嬉しく思いました。

色無地じゃなく
大島を着る云々より

自分の子供の晴れの日に
父親も角帯結んで、キリッとしたいという
お父さんの気持ちを感じるじゃないですか☆
僕はそのお父さんの気持がね
とっても嬉しかったし
素晴らしいと思ったんです。

もちろん、先程も申し上げたとおりで
格式や伝統の度合いが様々で
硬い場所は、相変わらず硬いです。

そういう場合には
大島着てなんて言いませんし
硬いことがマストなTPOなのです。
そこに関しては、やはり場の空気に
合わせるべきだと思います。

ですが、21世紀になり
ココまで自由な価値観と
式のあり方やスタイルが様々な中で
着物だけルールがキツイというのは
いかがなものかと思うのです。

そこで、なんか言われたら「私のブログ記事」のせいにして下さい。(笑)

こちらをお届けするのは、布施弥七京染店の専務です

布施弥七京染店
〒990-2495 山形市若葉町4-6 023-622-6317

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
http://mag.kimonokinenbi.com/2018/06/11/611/
主に着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。ブログは2008年からスタートしており、合計4000記事超えで毎日更新中。ココ2年ほどは、ようやくまともな着物屋さんのブログになってきました。
趣味である音楽やDJ・は、!stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。また読書も好きで、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitter・Youtubeも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

4件のコメント

  1. きものの伝統や格式は非常に大切です。
    相手を思いやる気持ちの現れではありますが、きものを後生大事に残すことより、着て楽しむことが何より大切なことです。
    まして、留袖や振袖などは柄や華やかさだけにして見た目重視の方向があると思います。
    紬にはその作品に対する想いやこだわりがあふれていますし、作家という概念が有りません。地方、地方の独特の作品がその価格にも反映されてされているのではないでしょうか!
    きものを着るシチュエーションを増やすことこそが、きもの文化の発展と向上に繋がるというのが私の想いです。
    フォマル、カジュアルではなく、着る人が生きるきものを着ることがもっとも大切。
    偉そうなことを言いました

    1. 着物を着る場所作りは、ウチも力を入れている部分です。
      今度の木曜日には、山形交響楽団さんと一緒に、着物コンサートを開催します。
      フォーマルカジュアルが混在する面白いロケーションです

  2. きものは日本の伝統文化であり、きものを着ることが文化の継承、発展に貢献するのではないでしょうか!
    きものに携わる人が一番やってないことではないかと思います。

    1. うちの店での「着物をきる活動」は、お客様やビギナーの方と一緒に、頻繁に行っています

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