着物初心者シリーズ☆卒業式に着物を着て出席する場合の着物姿について

最近はこの手のお問合わせが本当に増えていて、驚いてます。

先日もブログ記事に書きましたが
最近この手のお問合わせが増えてます。
山形だけでなく、県外からのMailもあり
なんとも、嬉しく感じています。
同時に、全く知らない方から厳しいご意見も頂いたり
賛否両論巻き起こっているなぁと感じます。
無関心よりは、賛否両論の方が本当にありがたい。

SNS上で色々と意見交換や進言もあり
今一度しっかりと、アドバイスを丁寧に書いてみようと思い
ちょっと長ったらしいですが、お付合い下さいませ。

今回は、卒業式に着物を着て出席する場合の着物姿について。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

いよいよ3月は卒業シーズンです。可愛いお子さんの晴れの日を迎える皆様、本当におめでとうございます。今回は、お子様の晴れの日に着物姿で出席したい方へ、卒業式にぴったりなドレスコードをお知らせします。

説明をする前に、主役は卒業生です。基本的には主役が存在するわけですから、両親の着物姿は二の次。あまり目立ちすぎない事が、場にふさわしいかと思います。これを踏まえた上で、男性と女性の着物姿のドレスコードをお知らせしたいと思います。


お母さんが卒業式に出席する場合の着物姿

お母さんが着物姿で卒業式に出席する場合、最もふさわしいのは1・背一つ紋入の色無地。そしてその次は2・付け下げ。3番目には江戸小紋。 帯は礼装用の袋帯。

お父さんが卒業式に出席する場合の着物姿

1・背一つ紋入の色無地の羽織に着物&袴。2無地のお召のアンサンブルに袴


といったところが、卒業式で親御さんの着物姿のドレスコードになるかと思います。ですがこれは昔のしっかりした基準です。最近では略式ということで、男性ものの着物の場合、袴を履かないで着物と羽織だけで出席するということも、よろしいのではないかと考えます。

ルールに厳粛な考え方から言えば、略式という概念もないかと思いますが、もうそんな時代ではありません。「こうをしなければ着物を着てはならない」と声高に叫べば 叫ぶほどに、着物を着ようという人が減っていきます。

昔の基準として存在するべき論・ドレスコードをお伝えしながらも、現代の解釈も踏まえて、さらにはお客様のお持ちの着物も拝聴した上で、お客様自身が恥をかかないようにアドバイスしてあげるのが、着物屋さんの仕事だと思います。


またここからは大変個人的な意見ですが、着物を着たいという人を後押ししてあげるのも、我々着物屋の仕事だと思っています。だからお客さんがお持ちのお着物を聞いて、さらには思い入れも拝聴して、塩梅が悪い場合はアドバイスする。また思い入れが深い場合は、しっかり後押ししてあげる。そんなことも必要だと僕は思っています。

分かりやすい話で、男性のお客さんが無地の羽織と着物を持っていたとします。しかし袴を持っていません。親から譲り受けた、思い入れのある無地の羽織と着物。袴は持っていませんが、是非自分の子供の卒業式に、今は亡き親から譲り受けた着物と一緒に参加したいんです。そんなお客さんがお見えになった場合、二つの選択肢があると思います。

一つ目は、これを機会に袴のご用意をお勧めする。

二つ目は、お客様の気持ちを尊重し、是非その着物で袴を履かずに卒業式に出席することを後押しする。

こういう話をしていると、決まり決まって「卒業式に着物を着て行くのに、袴を履かないとは何事だ」「式典なのだから、背中に一つ紋が入った羽織を来ていかないと、ドレスコードとしておかしい」という話になっていきます。

今の時代の着物のドレスコードとは、どの辺が適正なんだろう?

確かにそうでしょう。ドレスコードとしては、昔ながらのあるべき論から言えば外れているかと思います。がしかし、しっかり思い入れのある着物を着ようと思っている人に、やれ袴ないからむりだ。背中に一つ紋が入っている羽織じゃないと駄目だ。それがないんだったら、洋服のスーツで出席しなさい。なんて言えるわけがありません。そして、言うつもりもありません。

ここまで着物を着なくなっている昨今、着物を着て行こうと言う気持ちが既にフォーマルだと思います。不易流行という言葉があります。気は心、装いが形に現れる、私はそう感じています。どんな時代でも、人の気持ちというのは大事です。変わってはいけないものです。しかし時代によって基準は変わるのです。ここまで着物姿が少なくなった昨今、無地の羽織と着物で出席いただけるということは、とても素晴らしいことなのではないでしょうか。

着物のことに、何を着ていけばいいかお問合わせがあれば、
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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