着物初心者シリーズ☆意外に知られていない【丸洗いで、汗は落ちる?落ちない?】

着物は着た後のお手入れが大事です。今日はちょっとだけ、専門的な話。

着物の丸洗いとは一体どういうものなのでしょう。この質問にすぐ答えられる着物屋さんはどれくらいいるのかな?おそらくこの質問について、きちんと答えられるのが着物屋さん並びに呉服屋さん。あやふやで返答するのは、サラリーマンといったところでしょうか。

丸洗いって、どこまで落ちる?汗は落ちる?落ちない?

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

そもそもですが着物の丸洗いという概念は、平成に入って色濃くなってきた気がします。従来は着物を着た際に、汚れた部分だけ手をかけるようなお手入れが主流だったように思います。着物着用を、ばあちゃんがベンジン使ってやってたのが、ちょうどそのお手入れになりますね。でも平成に入り普段から着物を着用する人がめっきり減った状況下、着物を着用した後に「丸洗いしてください」というクリーニング屋さん的な発想が増えてきたのだと感じています。昔は汚れたとこだけをいじっていました。ですが昨今は、しばらく着ないし、自分でも手入れできないから、丸洗いしてくださいという流れだと認識しています。

 丸洗いってどんなの?

さて話を戻します。丸洗いとは、平たい話ドライクリーニングです。溶剤の中で着物の汚れを落とします。 溶剤と一口に言ってもとてもたくさんの種類があるわけで、昔は変色だったり、金箔の加工の部分を痛めてしまったりと、様々な溶剤がありました。ですが時代も技術も進み、溶剤事態が非常に精度が上がっているようです。通常の丸洗いだと、溶剤の中で洗うだけですが、それでも落ちない汚れているのはあるわけです。特に襟周りのファンデーション・袖口・着物の裾・そして上前の汚れ。これらの場合は専用のブラシで、汚れた部分をお手入れします。

一般的にはこれでだいぶ綺麗になるんですが、溶剤で落ちるものと落ちないものがあります。落ちないものの代表例が汗です。よく聞く話で、着物について接触頻度の非常に低い方がタンスの中に着物をしまいっぱなしにしておいて、数年ぶりに着用機会が出てきものを出した際に

「丸洗いしたはずなのに、胸周りの裏地部分が赤茶けて変色している」

ということをよく耳にします。それはまぎれもない汗じみの変色です。丸洗いしたから安心とは思っていても、丸洗いだけでは汗が落ちていません。特に結婚式の留袖などでは、お召しになった方がとても動き回るので、想像以上に汗をかきます。着物を脱いだ後にハンガーにかけておいて、バスト付近の縦に残るシワは汗をかいた部分だと思ってください。 留袖の場合そのしわが非常にきつくなります。その場合その場所にはたくさんの汗が隠れています。

そんな時には丸洗いだけでなく、汗抜きをお勧めします。その着物が汗抜き必要なコンディションなのかどうかは、是非商品をお持ちいただいてお問い合わせください。もちろん無料で対応させていただきますので、お気軽にお持ち下さい。


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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
http://mag.kimonokinenbi.com/2018/06/11/611/
主に着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。ブログは2008年からスタートしており、合計4000記事超えで毎日更新中。ココ2年ほどは、ようやくまともな着物屋さんのブログになってきました。
趣味である音楽やDJ・は、!stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。また読書も好きで、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitter・Youtubeも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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