山形県白鷹町にある「幻の伝統工芸品☆白鷹お召」を紹介しました!

幻の伝統工芸

その昔、どこの地方都市でも「農家の冬仕事」として、自宅で養蚕して紬の機織りをしたり、白生地を織ったりしていたのですが、昭和に入ってからはその数も激減して来ました。山形の着物産地としては、最上地方の亀綾織・温海地区のしな織、そして置賜地区の置賜紬と、他県に比べては残っている方ですね。

山形県白鷹町にある「幻の伝統工芸品☆白鷹お召」を紹介しました!

白鷹お召最大の特徴は、「板締め」と呼ばれる染色技法です。
薄い板に溝を彫り、その板に絹糸を巻きつけて20枚ほど重ね、面万力で締め上げた上から熱い染料を何度も注ぎかけます。この工程だけで約1時間、700~800回も染料をかけ続ける“ぶっかけ染め”とも呼ばれる大胆な作業です。

板の溝がずれてしまうと柄がぼやけてしまうため、職人は0.2~0.3ミリ単位で調整を行い、緊張感あふれる現場で作業しています。染め上がった糸は、板の溝によって白と黒がくっきり分かれた「絣糸(かすりいと)」となり、これを手織りで反物に仕上げます。

独特の風合いと柄

白鷹お召の生地は、強撚糸(強くねじった絹糸)を使うことで、しなやかでシャリ感のある独特のシボ(凹凸感)が生まれます。絣柄は亀甲や十字など、点と点が経糸と緯糸で重なって模様になる設計で、端正で緻密な意匠が特徴です。

この技術は、越後上布や弓浜絣などの絵絣とは異なり、絣織物の最北端として「絣技術の究極系」とも評されています。生地の風合いは、塩沢御召のようなシャリ感に、より柔らかさが加わったものとされ、単衣の着物としても最高峰の着心地です。

希少性と現状

白鷹お召は、現在町内のわずか数軒の織元でしか生産されておらず、年間60反ほどしか織られない超希少品です。板締めの板を彫る職人もほとんどおらず、宮大工が技術を継承しているほど4。糸の染めから織りまで、すべて手作業で行われるため、1日に織れるのはわずか1メートル。10人ほどの熟練職人が、糸から反物、そして着物へと仕上げていきます。

まとめ

商品はこちらからどうぞご覧下さい

白鷹お召は、山形県白鷹町だけに今なお息づく、幻の伝統工芸品です。
板締め染色という唯一無二の技法と、熟練職人の勘と経験が生み出す緻密な絣柄、そしてしなやかな風合い。この着物には、地域の歴史と文化、職人たちの誇りと情熱が詰まっています。
まさに日本の手仕事の粋を極めた逸品――それが「白鷹お召」で

雪国なのに、シャリ感の多いお召地である。
雪国の織物なので、通常本来は冬用の暖かい真綿紬系が多いのですが、何故かこの白鷹ではシャリ感と涼感のある白鷹お召が伝統的に作られてきました。時代背景としては、米沢方面同様に上杉鷹山公の養蚕奨励の頃からかとは思いますが、塩沢とも違う質感は白鷹お召独特の風合いです。

おかげさまで布施弥七京染店でも、常時地元の商品をご提案できるようにと、お店の商品として大切に扱っております。通常の反物と比べても非常に高価な白鷹お召ですので、そうボンボンと販売されるものではありませんが、このお品物の良さと、白鷹お召自体が持つ物語に共感して頂いた方に嫁がせてもらっています。きちんと手で作られた商品には、温かみを感じますね〜☆

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