意外にご存知ない方が多い!丸洗いって、どこまで落ちる?汗は落ちる?落ちない?

最近、よく貰う質問です。


今年の夏は暑かった〜〜。
酷暑ってこういう夏のことを言うんだよね〜って思った人も少なくないはず(笑・汗)35度以下だと、過ごしやすいとすら思えた夏でした。まぁ〜山形の場合は、朝晩涼しいからなんとかなるけどね(笑・汗)

今年の夏に着物をお召いただいた人がお手入れをお持ちになる際に、汗抜きをおすすめしています。詳細はこの動画よりどうぞ

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布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。こういう事って、お手入れをお持ち頂いた際にはきちんとお話するものですが、なかなか皆さんにお知らせしてない場合が多いんで、ブログを書いてみました。

丸洗いで、汗汚れは落ちません。ご注意下さい。


着物の丸洗いとは一体どういうものなのでしょう。この質問にすぐ答えられる着物屋さんはどれくらいいるのかな?おそらくこの質問について、きちんと答えられるのが着物屋さん並びに呉服屋さん。あやふやで返答するのは、サラリーマンといったところでしょうか。

さて冗談はさておき、着物の丸洗いについて説明したいと思います。

そもそもですが着物の丸洗いという概念は、平成に入って色濃くなってきた気がします。従来は着物を着た際に、汚れた部分だけ手をかけるようなお手入れが主流だったように思います。着物着用後、ばあちゃんがベンジン使ってやってたのが、ちょうどそのお手入れになりますね。でも平成に入り普段から着物を着用する人がめっきり減った状況下、着物を着用した後に「丸洗いしてください」というクリーニング屋さん的な発想が増えてきたのだと感じています。昔は汚れたとこだけをいじっていました。ですが昨今は、しばらく着ないし、自分でも手入れできないから、丸洗いしてくださいという流れだと認識しています。

さて話を戻します。丸洗いとは、平たい話ドライクリーニングです。溶剤の中で着物の汚れを落とします。 溶剤と一口に言ってもとてもたくさんの種類があるわけで、昔は変色だったり、金箔の加工の部分を痛めてしまったりと、様々な溶剤がありました。ですが時代も技術も進み、溶剤事態が非常に精度が上がっているようです。

通常の丸洗いだと、溶剤を使って洗うだけですが、それでも落ちない汚れているのはあるわけです。特に襟周りのファンデーション・袖口・着物の裾・そして上前の汚れ。これらの場合は専用の道具で、汚れた部分をお手入れします。

汗抜きをしないと、こんな変色の原因にもなったりするんです。


般的には上記に上げたお手入れでだいぶ綺麗になるんですが、溶剤で落ちるものと落ちないものがあります。落ちないものの代表例が汗です。よく聞く話で、着物について接触頻度の非常に低い方がタンスの中に着物をしまいっぱなしにしておいて、数年ぶり・10数年ぶりに着用機会が出て、きものを出した際に

「丸洗いしたはずなのに、胸周りの裏地部分が赤茶けて変色している」

ということをよく耳にします。それはまぎれもない汗じみの変色です。(この写真の胴裏の場合は、裏地のノリが変色したせいですけどね)丸洗いしたから安心とは思っていても、丸洗いだけでは汗が落ちていません。特に結婚式の留袖などでは、お召しになった方がとても動き回るので、想像以上に汗をかきます。着物を脱いだ後にハンガーにかけておいて、バスト付近の縦に残るシワは汗をかいた部分だと思ってください。 留袖の場合そのしわが非常にきつくなります。その場合その場所にはたくさんの汗が隠れています。

そんな時には丸洗いだけでなく、汗抜きをお勧めします。その着物が汗抜き必要なコンディションなのかどうかは、是非商品をお持ちいただいてお問い合わせください。もちろん無料で見積もり対応させていただきます。

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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