カナダからやってきたご夫婦の着物体験記

施弥七京染店が大切にしてきたミッションのひとつに、「思い出作りのお手伝い」という言葉があります。着物を売るだけでなく、着物を着て楽しむ・体験することで生まれる特別な時間、その人の人生に刻まれる一枚の記憶を一緒につくること。それが私たちの仕事の、いちばん根っこにある想いです。

今回、その想いをあらためて強く実感できる体験がありました。山形インバウンドの仕掛け人、Hidden JapanのDerek Yamashitaさんのアテンドで、カナダからいらしたご夫婦・OZZYさんとカトリーナさんに着物体験をお届けした一日のことを、ぜひ皆さんにも、お伝えします。
Derekさんとの出会い、そして「いつかご一緒に」の夢が実現

Derekさんのことは、以前からずっと注目していました。The Hidden Japanというプロジェクトを通じて、山形・東北の観光コンテンツを欧米豪に向けて力強く発信し続けているクリエイティブディレクター。Japan Timesへの取材協力、ナショナルジオグラフィックへの記事掲載など、山形の魅力が世界中に届いていく様子を見るたびに、「この人と何かご一緒できたら」とずっと思っていました。

2022年には、芸術・ビジネス・文化・教育など多分野で多大な貢献をした30歳以下の若者を表彰する、全米日系人博物館(JANM)の**「30 Changemakers Under 30」**に選出されるなど、その活躍はいよいよ国際的なステージへ広がっています。

「いつかいろいろとやりたいね」とお互いに話していたのが、ようやく今回、実現‼︎。Derekさんのアテンドで、カナダからいらしたOZZYさんとカトリーナさんご夫婦を着物体験にお迎えする、という形でいよいよマッチアップ。僕としても、非常にチャレンジングでエキサイティングな体験でした。
メイクアップアーティスト・真田さんの「神対応」

着物を着てヘアセット。担当してくださったのは、メイクアップアーティストの真田さんです。もともとはヘアセットのみの予定でしたが、「せっかくだから」と、メイクまでしてくださったのです。これぞ「神対応」という言葉がぴったり。仕事ぶりも声がけも対応も素晴らしい方です。

仕上げが終わったあと、カトリーナさんと真田さんがぎゅっとハグをしていた場面が、超印象的。言語が違っても、心は通じる。その瞬間を見て、「ああ、これが観光のほんとうの価値だな」と胸が熱くなりました。
Derekさんのアテンドは、まさしくプロの仕事

着物を着たご夫婦を連れて、山形の街へ繰り出しました。
まずは霞城公園。石垣と桜(もしくは緑)を背景に、着物姿がこれ以上なく映える場所です。聞けばなんと!2年前にこの霞城公園で、プロポーズしたっていうじゃないですか!!びっくりの物語に、着物姿で霞城公園アゲインをセレクト頂き、最高に嬉しい名物専務。

続いて、大正ロマンの建築美で知られる文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂)。そして風情あふれる茶室空間、洗心庵へ。

この道中でのDerekさんの動きが、もう、本当にすごかった。
アテンドとして常にお二人のそばにいながら、通訳として言葉のブリッジをつとめ、そして何よりも「地域の歴史的価値を外国人のゲストに最もわかりやすく、最も心に届く形で伝える」という仕事を、ごく自然にやってのける。霞城公園ひとつとっても、ただ「ここは公園です」と説明するのではなく、山形の歴史、最上氏の城下町としての背景、そこに流れる時間の重さを、外国人の感覚に合わせた言葉で伝えてくれる。

観光地を「案内する」のではなく、観光地が持つ「物語」を「体験」として手渡す。それがDerekさんのアテンドの本質だと感じました。素晴らしいお仕事ぶりで感動したし、何より写真のディレクションも同様に素晴らしい!
写真が、すべてを語っていた

今回の体験を振り返ったとき、やっぱり写真のエモさがすべてを物語っていると思います。
Derekさんは写真撮影においても、まさにプロ。構図、光、タイミング、そしてなによりも「その人の表情が一番輝く瞬間」を切り取る目を持っています。思い出の霞城公園にアゲインしたカトリーナさんの凛とした表情、文翔館の石柱でOZZYさんと並んだ二人のシルエット、洗心庵の縁側でほんのり微笑む一枚。下手な説明なんて要らない。あの写真たちが、この日の全部をちゃんと伝えてくれています。

写真というのは、旅の記憶を未来に届けるタイムカプセルです。その写真が美しければ美しいほど、思い出は鮮やかに残る。Derekさんの写真と山形の観光地が掛け算になったとき、そのタイムカプセルはどんな宝箱よりも価値のあるものになると確信しました。
改めて痛感した。最高の観光資源は「人」

今回の体験を通じて、もっとも深く刻まれたことがあります。
観光の価値を決めるのは、場所でも風景でもなく、「人」である。
霞城公園も文翔館も洗心庵も、それ自体はもとから素晴らしい場所です。でも、そこにDerekさんというプロフェッショナルが介在することで、体験の質がまったく別次元に変わる。同じ場所に行っても、誰と行くか、誰が案内するかによって、旅の記憶はガラリと変わる。良くも悪くも、毒にも薬にもなる。

それは着物体験でも同じです。着物を渡すだけなら、誰でもできる。でも、着る人がどんな気持ちで、誰と、どんな時間を過ごすか。そこにどんな言葉をかけるか、どんな空間を整えるか。それが「思い出」という「プライスレスな価値」になるかどうかを決めます。

布施弥七京染店がこれからも大切にしていきたいのは、まさにこの「人」の部分です。着物を通じて関わるすべての人に、その人の人生に残る体験をお届けすること。今回、Derekさんの仕事ぶりを間近で見て、その想いがいっそう強くなりました。
OZZYさん、カトリーナさん、ありがとうございました

最後に。はるばるカナダから山形に来てくださり、着物体験を楽しんでくださったOZZYさんとカトリーナさんに、最大級の感謝とお礼を申し上げます。お二人の笑顔が、この日のすべてを輝かせてくれました。

そしてDerekさん、本当にありがとうございました。ぜひまた一緒に、山形の魅力を世界に届ける仕事をしましょう。これからもよろしくお願いします。布施弥七京染店は、これからも山形を訪れるすべての方の「思い出作り」に携わり続けます。外国人観光客の皆さんにも、ぜひ着物体験で山形の文化を感じていただければ嬉しいです。
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