入学式での着物着用者が少なくて、驚いた!!

着物は日本の伝統文化を象徴する衣装であり、特別な場面でその美しさを発揮します。しかし、近年では式典での着物着用率が激減しており、特に入学式ではその姿をほとんど見ることができなくなっています。今回、高校の入学式において170人中たった1人しか着物姿が見られなかったという現状を踏まえ、式典での着物文化の課題と未来について考察します。
<<この記事で言いたいこと>>

→このままでは入学式の着物姿が絶滅危惧種に!
→着物姿だけ、やいのやいの言われて不公平
→正直言って、着物姿よりもNGな洋服姿の方がよっぽど多いぜ!
至極個人的な意見ですが、よかったらお付き合い下さいm(_ _)m
1. 入学式での着物姿が減少する背景

かつては入学式や卒業式で着物を着ることが一般的でした。特に昭和時代には、親世代が色無地や訪問着を身にまとい、子供の新しい門出を祝う姿が当たり前でした。しかし、現在では以下のような理由からその数は激減しています。
(1) 洋装の普及
洋服が日常生活に浸透し、フォーマルな場でもスーツやワンピースを選ぶ人が増えています。洋服は動きやすく、お手入れも簡単なため、多くの保護者が選択する傾向があります。
(2) 着物に対するハードル
着物は購入費用が高額であることや、着付けの技術が必要なことから「敷居が高い」と感じる人も多いです。また、「目立ちすぎる」「動きづらい」という声もあり、心理的な抵抗感も一因です。
(3) 着物警察問題
着物文化には「TPO(時と場所と場合)」に厳しいルールが存在し、それを守らないと批判されることがあります。この「着物警察」問題は、自由に着物を楽しむことへの障壁となっています。
2. 卒業式との比較:なぜ卒業式では着物姿が多い?

興味深いことに、入学式よりも卒業式では着物姿を見る機会が多い傾向があります。その理由として以下が挙げられます。
- 卒業式は特別感が強い:子供の成長を祝う場として、より華やかな装いを選ぶ親御さんが増えます。
- 袴スタイルの人気:特に女性教員や学生が袴を選ぶことで、式典全体に和装の雰囲気が広がります。
- 伝統的なイメージ:卒業式は過去から続く伝統的な行事として捉えられるため、和装の選択肢が自然と増える傾向があります。
3. 着物文化復興への提案

現状では、入学式での着物姿は非常事態とも言えるほど少なくなっています。この問題を解決し、着物文化を復興させるためには以下の取り組みが必要です。
(1) TPOルールの柔軟化
布施弥七京染店の名物専務・布施将英氏は、「このTPOでこれを着た方がいいですと言う基準をお伝えしつつ、あとは着る人の判断」というゆるい設定を提唱しています。これにより、「着物警察」のような厳しいルールから解放され、多くの人々が自由に着物を楽しめる環境作りを目指しています。
(2) レンタルサービスの拡充
購入費用や保管スペースなどの問題を解決するためには、レンタルサービスの利用促進が鍵となります。最近では訪問着や附下げなどフォーマルな装いも手軽にレンタルできるサービスが増えており、このような選択肢を広めることで敷居を下げることができます。
(3) 若者へのアプローチ
若い世代にも魅力的と感じてもらえるよう、新しいデザインやスタイリング提案を行う必要があります。例えば、洋服とのミックススタイルやカジュアルラインの商品展開など、新しいアプローチで市場拡大を図ります。
4. 洋装との比較:意外と難しいドレスコード

洋装の場合、一見すると自由度が高そうですが実際にはドレスコードに悩むことも少なくありません。「フリフリ」の洋服やカジュアルすぎるスタイルなど、適切さに欠ける場合もあります。一方で、和装の場合は訪問着や附下げなど明確な選択肢があるため、「失礼にならない」装いとして安心感があります。
5.着物姿への過剰な指摘に憤慨!もっと称賛されるべき着物文化

布施弥七京染店の名物専務として、着物姿に対する過剰な「あーだこーだ」言われる風潮には強い憤りを感じます。着物警察が「TPOに合っていない」「帯の結び方が違う」などと細かい指摘をする一方で、洋装にはほとんど注意が向けられない現状は不公平そのものです。式典で着物を選ぶという行為は、日本文化を尊重し、特別な場面を彩る素晴らしい選択です。それにもかかわらず、着物を着た人が批判されるのではなく、むしろ称賛されるべきではないでしょうか?

着物を着ることは手間もかかり、勇気も必要です。それでも日本の伝統を守り、場にふさわしい装いを選んだその努力はもっと評価されるべきです。名物専務としては、「着物姿の人を見たらまず褒める」という文化を広めたいと考えています。着物を着る人々が自信を持ち、自由に楽しめる社会へと変えていくことが、今後の使命です。
6.着物警察は洋服姿で好き放題意見を述べる矛盾

着物警察とは、街中で着物を着ている人に対して、突然「裄が足りない」「帯の結び方が違う」などと指摘し、時には手を出して勝手に直したり、嫌味を言ったりする存在です。しかし、その多くが自身は洋服姿でありながら、着物を着ている人に対して厳しい意見を述べるという矛盾した行動をとっています。この現象は、着物文化を楽しむ人々にとって大きなストレスとなっています。
着物警察が洋服姿で現れることは、着物の持つ伝統や美しさを尊重するどころか、自分の価値観を押し付ける行為に他なりません。例えば、「ポリエステルの生地は安っぽい」などと批判する一方で、自身の装いについては何も問われない状況は不公平そのものです。

名物専務としては、このような風潮に強い憤りを感じています。着物を着ること自体が手間や勇気のいる行為であり、それを実践している人々こそ称賛されるべきです。洋服姿で好き放題意見を述べるのではなく、まずはその努力や文化的価値を認めることが必要です。自由に着物を楽しむ社会へ向けて、この矛盾した風潮に終止符を打つべきだと考えます。
7. 式典での理想的な出立ちとは?

入学式や卒業式など特別な場面では、「子供への応援」「学校への感謝」を表現する衣装選びが重要です。その中でも和装は、日本文化への敬意とともに場面にふさわしい格式を提供します。具体的には以下がおすすめです:
- 訪問着:派手すぎず上品な柄
- 附下げ:控えめながら華やかさも演出
- 色無地:シンプルながら格式高い印象
帯や小物も季節感や色合いを考慮して選ぶことで全体的なバランスを整えることができます37。
まとめ

高校入学式での着物姿は1%未満という衝撃的な現状ですが、この状況こそ日本文化復興へのチャンスでもあります。自由度の高いTPO設定やレンタルサービス拡充、新しいデザイン提案など、多方面からアプローチすることで再び和装文化を広めていくことが可能です。
洋装との比較では、実は和装の方がドレスコードとして明確で安心感があります。これからも日本ならではの美しい文化として、人々の日常生活に溶け込む形で和装文化復興へ向けた取り組みを進めていきたいものです。この春、新しい門出のお祝いにはぜひ一度和装をご検討ください。
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布施弥七京染店・専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。
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日本中の大半だと思います
そんなみなさんの着物を
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- 2025年4月17日きもののお手入れ着物の素材ごとに、マッチングする八掛が違う!?【着物トリビア】
- 2025年4月16日思い出作りのお手伝い「振袖レンタル」で失敗しないために──山形で成人式を迎えるあなたへ、布施弥七京染店が選ばれる理由
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