山形には創業100年を超える 老舗企業が沢山。そこで老舗について考えてみる。

嘘のような話ですが、うちのお店は今年で370歳。
お寺の過去帳にも300年を超えるご先祖さまが多数おいでで
羽州街道沿いでず〜〜っと商売していたんだなぁと改めて感謝の気持ちが強くなります。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店・やしち屋の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

わたしのブログのアクセスを見て

昔書いた「着物屋さんだったのおじさんの記事」が

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エライことになってます!!

しばらく前の記事ですが
とてもアクセスの多い記事が、また改めて読まれたようです
という事で今日は、「続けること」についてです

山形には創業100年を超える
老舗企業が沢山有るんです

おかげさまで、うちは創業370年
随分と長い間、地元山形で商売させてもらっています

うちだけでなくて、山形という土地柄は
老舗を生みやすい場所のようです

以下は、帝国データバンクより

山形の老舗企業は

    1. 長寿企業は県内610社判明、長寿企業輩出率は3.91%であった。このうち、2014年が創業100年目となるのは22社。
    2. 業種別に見ると、最も多かったのは「小売業」(218社、構成比35.74%)。中でも、菓子製造小売、酒小売、呉服・服地小売などが目立った。業種を細分類で見ると、「旅館・ホテル経営」(35社、同5.74%)がトップとなった。
    3. 年商規模別では、「1億円未満」が324社(構成比53.11%)、「1~10億円未満」が230社(同37.70%)となり、全体の約9割を年商10億円未満の中小企業が占めている。
    4. 都道府県別の長寿企業輩出率を見ると、「山形県」の3.91%が2位(1位は京都府の4.00%)となった。

610社とは、本当にスゴイですね!!

老舗の定義とは、こうなんです

老舗をウィキ的に言えばこうです

老舗(しにせ、ろうほ)とは、先祖代々にわたって伝統的に事業を行っている小売店企業会社)などのことである。広義には商業に関係しないながらも古くから関連する活動形態の先駆的な組織団体を指す場合もある。

老舗という名前が独り歩きしますが
本来老舗というのは、代々続くものでもありますが
そもそもで

零細企業

が多いんです。
ここって、意外にフォーカスされていないことが多いですが
老舗は、年商一億円未満の零細企業が多いんです

老舗って、大きくないから良いんです

日本に老舗が多い理由は
こんな感じです

1. 日本に老舗が多い要因には、島国であることが幸いして国家体制が維持されてきた点が第一にあげられる

2. さらに織田信長や徳川幕府をはじめとする過去の権力者たちに共通してみられる産業保護の政策や体制も老舗企業の土台をつくる要因とされる

3. 継続を重んじる価値観や、自然とものづくりを愛する気風も老舗の存続を助けた要因にあげられる

4. また日本の老舗企業には、同族経営は多いものの血族に固執せず、企業存続のために優れた人材を外から入れることに躊躇しない、創業以来の本業を守りながら時代の変化に柔軟に対応するなどの共通項があると分析される

5. 日本の創業100年以上の老舗企業のうち、96%が中小企業従業員数10人未満の企業が50%を占めている

6. 業種別では酒造、和菓子、旅館、料亭で約4割を占める

7. 老舗に多い業種トップは清酒製造、2位は酒小売、3位は旅館・ホテル、4位が呉服・服地小売

こういう理由で老舗が多いんですね
島国であることも理由です
そして、山形は盆地であるから、なおさらです

そして、理由の5にもあるように
老舗のウチの96%が、零細企業なんです

だから代々続いてきたんです
ウチだってそうです
こういう背景で、老舗が多いんです

では、21世紀からの老舗事情は
いったいどうなるんでしょうね。。。

この時代、事業継承しづらいかもしれません

ビジネスモデルの変容と
業態のネット化が進んで
色んな物事が変わりました

非常に大きく変わり
変化についていけないものは
おいてゆかれます

そんな現代ビジネスシーンにおいて
今までよりも、老舗は事業継承しづらいかもしれません

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安定的にお客様を増やすことが出来て
自分の強みにあった商材があれば別ですが
今までのことを、今までどおりやっていこうとすると
20世紀の様に上手く行かないと思います

時代は変わってきているんです

そんな中でも
老舗の大半は、零細企業として残ると思います
残すことが老舗の使命だとも思っているわけですから
半分以上の老舗は、21世紀も脈々を系譜を続けると思います

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そんな中、21世紀で事業継承をするため
重要なポイントだと思うことを書いておきます

事業継承させるために、重要なポイント

着物屋の専務が書くことです
結構、自分自身のために書いている部分が多いので
参考にするというよりは

あ〜、この人の考えは、こうなのね〜

くらいの感じでよんで下さい
という事で、重要なポイントです
順不同でございますので、あしからず

  1. 自分の業種の強みを、明確にする
  2. 創業精神をいつも確認する
  3. 強みに応じた商いをする
  4. 家族と一緒に食事をする
  5. 小さい頃から子供に仕事場を見せる
  6. お客様の数を増やす
  7. 思いを定期的に発信する
  8. 小さいお店に誇りを持つ
  9. 時代の声を聞いて、自分の強みをぶつける
  10. 儲かることをする

明日書いたら、違う10個になっているかもしれませんが
今のところこう思う次第です。

かなり順不同ですが
事業継承のため

組織

思い

理念

家族

といった要素が
重要なのだと思います

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時代は21世紀
この時代ならではの老舗の1手は
昔と大きく変わることはありません

ただ、時代のニーズに合わせて
商いの形態が変容していくことも有るということです

ココだけ見誤らずにしっかりと
自分の店にお客様がおいででしたら
老舗は老舗として継続していくと思います

小さい店を恥じないで
小さい店だからこそ老舗の自力を
思う存分出す時代がやってきたと思います。

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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