着物初心者に送る☆単衣の着物でどうやってコーデする!?

「弥七のかわら版」では毎回着物ネタをお届けしています。

おかげさまでうちのかわら版は、100号を越えたニュースレターになっていますが、その人気企画の一つが、うちの会長が紹介する「山形旧町名紹介」。これは地元の歴史を細かく紹介する読み物で、おかげさまで広い世代の方に喜んでいただいています。そしてもう一つの人気企画がこちら!NHKの「プロフェッショナル」をインスパイアした、山形のトップランナーにインタビューするという「玄フェッショナル」。そして着物屋さんなだけに、着物の季節柄のニュース。そんなかわらばんですが、毎回ネットでお知らせしているのはダイジェスト。でも、郵送されていない方のために、しっかり読ませて!との声をいただき、今回は季節ならではの着物ネタですをお知らせいたします。

単衣のコーデについて

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

着単衣とは、胴裏と八掛が付いていない着物のことで、一般的には6月と9月に着用するものと言われていますが、昨今は温暖化の影響や、カジュアル着物の普及により、単衣物の時期が長くなりました。我々仕事で着用する場合は、4月くらいから単衣を着ることもあります。今回は単衣の細かい部分をご紹介します。

単衣に向いている着物は、どんな着物?

一般的に単衣に向いている着物は「薄い地色で柄の差し色がきつくないもの」や「白大島や塩沢紬の用に、質感・風合いが単衣向きのもの」です。フォーマルだと、少し薄くてしゃり感があるような生地に単衣の季節のお花などを染めたものが多いです。ジューンブライトと呼ばれるように6月の結婚式も有りますから、フォーマル対策としては、単衣の付け下げか訪問着をお持ちになると重宝です。裏地には「衿裏」とお尻の部分のチカラ布として「居敷き当て」が付けられます。特に単衣の着物の場合はお尻の部分に随分と圧がかかります。お誂えになる場合は、きちんと「広幅の居敷き当てを付けてくれるのか」を、確認しましょう。

単衣に合わせやすい帯は、どんな帯?

単衣のフォーマル着物に合わせる帯は、大きく分けて3つあります。1つめが、冬の帯を合わせる場合。2つめが、夏前の暑い時期だと、夏の帯を合わせる場合。3つめが、真冬以外使用可能な、ちょっと薄手の帯を合わせる場合となります。1の場合、一般的にはあまり濃い地色のものを選ばない事が多いです。2の場合、7月に近くなり随分と暑い場合は、単衣の着物に夏帯を合わせることもあります。3の場合が、一番安心です。最近では袋帯の織り方が柔らかく軽く上がっている場合が多いので、単衣向きの帯が増えているように感じます。一方カジュアルの場合は、8寸名古屋帯や染の塩瀬帯、そして特に8寸博多帯などが重宝されているようです。柄付けに関しては、カジュアルもシーンでもフォーマルシーンでも、季節の草花や涼しさを感じさせる柄が重用されているようです。

単衣に合わせる襦袢は、どんな襦袢?

単衣の着物を着る場合、基本的には袖が無双になっていない単衣の長襦袢を使います。また暑い時期に着用する場合は、夏の長襦袢を着たり、簡易的なモノで代用する場合もあります。さらにはお手入れに関して手軽な「洗える生地の長襦袢」も重用されているようです。暑い時期に着物を着ていただくのだとすれば、無理せずに長襦袢は薄いものを選択して頂いてよろしいと思います。

単衣を着た時の帯揚げ帯締めは?

単衣の着物を着る場合、基本的には冬物の帯揚げ帯締めをお使いいただきます。ですが暑い時期に着る場合で、帯が夏物になっていればおのずと帯揚げ帯締めも夏物になります。山形的に単衣の着物で夏物の帯(帯揚げ帯締め)になる時期がいつかというと、さくらんぼが出荷され始める時といったところでしょうか。カジュアルの場合はあまり細かい決まりはないので、気温に合わせて楽しみましょう。

わからないことがあれば、着物レンジャーに聞いてください

まるっきり夏や、まるっきり冬の場合は、コーデが簡単。
年間でも、この時期が一番面倒ですよね。
まぁ、カジュアルで着る場合には何でもいいんですが
きちんとしたフォーマルコードの場合は、上記を気をつけてみてください。

時期によって合わせるものが変わるこのシーズン。
コーディネートが気になる方は、ぜひ布施弥七京染店へ
そして、着物レンジャーにご相談くださいね☆

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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