地域の未来を創る出前授業を今年も継続開催!

昨年に引き続き、中小企業家同友会山形支部では地域貢献および次世代育成の一環として、山形県立山辺高等学校での「出前探究コラボ授業」を開催した。前回の取り組みでも大きな反響を得たが、本年度はさらに内容をパワーアップさせての継続開催となる。

地域で事業を営む経営者・ビジネスパーソンと、未来を担う高校生が同じテーブルを囲み、地域課題の本質に迫るこのプロジェクト。教室という枠組みを飛び出し、実際の社会課題や地域のリアルな熱量に触れながら思考を深める時間は、生徒たちにとっても同友会の参加メンバーにとっても、非常に濃密で刺激的なひとときとなりました。地域の未来をどのように見つめ、切り拓いていくのか――教育の場と経済の現場が一体となった熱気あふれる当日の模様と、その取り組みの深掘り成果をレポートする。
食物科の専門性を活かす実践的ワークショップ

本年度の対象となったのは、山辺高校食物科の1年生37名。今回は「地域課題や社会課題の解決」をテーマに据え、単なるアイデア出しにとどまらない実践的なワークショップ型の探究授業を展開した。具体的なステップとして
- ①「課題を見つける」
- ②「課題の原因を探る」
- ③「原因の本質に迫る」
- ④「課題解決方法を思案する」
- ⑤「プランニングして発表する」
という5段階のプロセスを導入。生徒たちはチームに分かれ、同友会の経営者たちがアドバイザーとして各テーブルに入りながら議論を重ねていった。今回の大きな特徴は、食物科の生徒ならではの専門的かつ柔軟な視点がいかんなく発揮された点にあります。

自分たちが普段学んでいる「食」という強力なコンテンツを課題発見や解決策の軸に据えることで、日常の身近な疑問から社会的な食糧問題・地域活性化策に至るまで、多角的なアイデアが次々と躍り出た。昨年の知見を活かすことで授業の枠組みがより強固になり、参加人数・内容の深さともに一段階上へと大きく進化を遂げたワークショップとなった。
経営者視点の助言で深まる本質的ソリューション

ワークショップの過程で特に印象的だったのは、生徒たちが「表面的な問題」に留まらず、「なぜその問題が起きているのか?」という本質へ思考を深めていく姿だ。例えば、地域の過疎化や農家の後継者不足、食品ロスといった重厚なテーマに対しても、食物科ならではのアプローチで「地域の魅力的な食材を使った新メニュー開発」や「食育を通じた若い世代へのアプローチ」など、実現可能性を踏まえた斬新なソリューションが次々と提案。

同友会のメンバーからは、実際の経営現場で培われた「市場のニーズ」「コスト感」「持続可能な仕組みづくり」といったプロフェッショナルの視点からフィードバックを提供。生徒たちのピュアで柔軟なひらめきと、経営者のリアリティある視点が交差することで、アイデアがみるみるうちに具体的で説得力のある事業プランへとブラッシュアップされていきました。対話を通じて生徒たちの目が輝き、主体的に思考をドライブさせていくプロセスこそが、本授業の最大の醍醐味と言える。
熱気に満ちた発表会と劇的な成長の瞬間

最後のプランニング発表会では、各チームが練り上げた素晴らしい課題解決策を堂々とプレゼンテーションしてくれた。視覚的な工夫を凝らした発表資料をもとに、「自分たちの学びがどのように地域社会や未来の役に立つのか」を力強い言葉で伝える姿には、大人たちも大いに胸を打たれました。

質疑応答の場面でも、同友会メンバーからの鋭い問いかけに対して物怖じせず、自分たちの言葉でロジカルに答えるなど、短時間のワークショップを通じて生徒たちが劇的な成長を遂げたことが実感できる素晴らしい締めくくりとなった。専門学科としての学びと、地域の社会課題解決が「食」というキーワードで見事に結びつき、参加した全員が大きな達成感と地域への愛着を再確認する瞬間となった。集合写真に写る生徒たちの達成感に満ちた笑顔と、共に伴走した同友会メンバーの温かい表情が、この取り組みの成果と成功を何より物語っています。
地域全体で子供たちを育む未来へのネットワークは新聞でも取り上げられた

「山形新聞2026年10月28日 」「記事提供/山形新聞社」
中小企業家同友会山形支部では、こうした「地域と学校をつなぐ探究学習」を今後も継続・発展させていきたいと考えているし意義のあることだと思っている。地域で働く魅力や、課題に立ち向かう経営者の姿勢を若い世代に届けることは、地域企業の使命であると同時に、これからの山形を支える人材を育むために不可欠なアクションだから。公益性ある意義は価値を作りだすし、こうやって新聞社さんからも好意的に記事にしてもらえる。

山辺高校の生徒たちが今回の授業で得た「自ら課題を発見し、本質を探り、解決策を創出する」という探究のプロセスは、今後の高校生活はもちろん、将来社会へ羽ばたいた際にも必ず大きな糧となるに違いない。ご協力いただいた山辺高校の先生方、熱心に取り組んでくれた食物科1年生の皆さん、そして熱い情熱を持って伴走した同友会メンバーの皆様に心より感謝申し上げます。
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