着物警察vs名物専務 2026春事件簿

一昨日、娘のPTA総会にお呼ばれしまして、
何やらたいそうなお役が回ってきました(汗・笑)
いつも通りの着物姿で出席した後、
次の予定があったので県立図書館でPC作業をしに行こうとしたその時。
まさか令和の図書館で着物警察のガサ入れを受けるとは、このとき露ほども思っていなかった。
事の顛末と実況見分

その日の私の出立ちはこうだ。
- 着物:袷の江戸小紋
- インナー:襦袢なし、ハイネック着用
- 帯:祖母の博多帯を三つ折りにしたプロトタイプ
- 足元:足袋なし、靴下着用
- 羽織:袷の無地
- 袴:なし
- 履き物:靴
ちょっと肌寒い日の通常仕様で、図書館へスタスタ。
娘のPTA総会も滞りなく終わり、駐車場から向かいながら、
大役初日を終えほっとしてた、その矢先の出来事。
図書館の前においでだったご婦人数名がこちらをよ〜く見てる。
まぁ着物姿で歩いてると年中のことなので
べっして気にしなかったが、
洋服姿のご婦人が、つかつかと近づいてきた。
「あのちょっとよろしいかしら」から始まった

最初は控えめで穏やかな出だしだった。しかしそこからが長かった。
着物にハイネックなんて、襦袢というものがあるでしょう。襟周りはね、着物の顔なんですよ。そこにハイネックなんて、、、。
それから足袋も履いてない。足元もね、着物の基本中の基本。靴下で靴履いて着物とは。着物をね、カジュアルに崩されてしまったら、着物文化が廃れるんですよ。あなたみたいな方が増えると、着物が可哀想。ちゃんと習ったんですか?
突然いきなりさぁ
図書館前でツカツカ寄ってきて
初対面の人にこんなこと言うって、
だいぶ激イタな人だよなぁ。
着物への愛なのか正義感なのか、
とにかくエネルギーは相当なもの(汗・笑)。
私はどうしてやろうかと思案したが、短く返した。
「それって、昭和とかあなたのルールですよね?」

漫才で言うところの短く強くっていう感じで、返した。
着物の着方のルールって、時代によってずいぶん変わってきているんですよ。結婚式ならいざ知らずですが、あなたのおっしゃるルールがまるで千年続く伝統みたいに語られておいでですが、それってTPOや好みで大分変わるかと思うんですが
そう冷静に返した。
返せたって言う方が、僕らしい言い方かも知れない
でも正式な場では、これはダメでしょ!

なんでぼくに、食ってかかってくるのか
正直よくわからない感じになってきて(汗・笑)
いやはや、なんか僕をお茶のお稽古のひとか
何か着物の着付教室の人と
勘違いしてんじゃないかって感じで。。
僕は、こうかえす
TPOですよね、わかります。今日、私はPTA総会に出席していたんですよ。娘の学校の。これTPOとしてNGですか?
私はTPOの話じゃなく、着方の話をしているの!
いやいや、なかなか終わらない(汗・笑)し
ドレスコードの話が着方の話にシフト。
こうなると完全に当たり屋かよと。。。。
ぼくから最後のターンになる。
「そうおっしゃるあなたは、洋服姿ですよね?」

持論ですが、着物警察は大抵これ!(笑)
自分は洋服なのに、ご意見されるわけで。
なので今回はこれが私の最終ターン。
そして訪れた
静寂(笑)
図書館前なので元々静かなのだが、
それとは種類の違う、深くて重たい静寂が図書館前に漂った。
コンブで出汁を取るような、じんわりとした沈黙である。
私は別に、そういうつもりじゃなくて、ちゃんと襦袢を着た方がいいと思うし
お姉様はまだ続けそうだったので
終始おとなしめに対応したのですが
もし私があなたのお弟子さんなら、喜んでおっしゃる通りにしますよ。師匠の教えには従います。ただ今日ぼく、あなたさまと初対面ですし。
ご婦人の口は、ぱくぱくせずにお留まりに。
そしてぼくは、最大限の誠意を込めてさよならした。
世の中には色んな価値観があるんだなぁって、改めて気づかせてくれて、ありがとうございます。とても勉強になりました。
というやりとりでした。
どちらも気分が良くないっすよね〜。。。。
着物警察は、洋服姿でやって来る

着物警察の皆さんには、共通する特徴がある。
持論だが、ほぼこれだろうと思う
それがコレだ
【着物警察ご自身は洋服である】
これが本当にすごい。毎回すごい(笑)。
年に1〜2度定期的に遭遇するんだが、
着物への愛と知識をあれほど熱く語るのに、
警察さんご自身は洋服なのだ。
さながら、ジャージ姿でやってきて
「そのスーツにそのネクタイ結び方おかしい!!」と
詰めてくるようなもんでね(汗・笑)。
アナログ時代の取扱説明書を、
スマートフォンに適用しようとするようなもの。
時代は、文化は、生きている。
着物だって、時代と一緒に呼吸している。
むしろ、着物を「正しく着なければならない難しいもの」に
してしまっている現状は、業界全体の問題と反省でもある。
ハイネック×着物・羽織に靴、
そしてここ一番祖母のプロトタイプ帯。
これが2026年春、PTA総会帰り事件簿スタイル(笑)。
着物警察というモラハラ&パワハラ

もしあなたが街を歩いていて、見知らぬ人に突然
「あなたの洋服姿おかしいですよ!」って言われたら、どんな気分がしますか?
「そのジャケット、ボタンの留め方が違いますよ」
「その色の組み合わせ、おかしくないですか」
「その靴、その服には合っていませんよ」
とか言われたら
おそらく、びっくりするだろう。困惑するだろう。
当然大なり小なり、傷つくし腹立つ!!
「余計なお世話だ」と思う人が、圧倒的なはず。
着物も、まったく同じだ。
着物を着ている人は、
それぞれの好みと工夫と楽しみを持って着ている。
ハイネックで着るのも、足袋じゃなく靴下で靴で着るのも、
誰かに迷惑をかけているわけではない。
むしろ、着物のハードルを自分なりに下げながら、
それでも着物を選んで街に出ているのだ。
その人に向かって「それは違う」と言うことは、
着物文化を守っているのではなく
着物を着ようとしている初級中級者をビビらせてるだけ。
着物警察の皆さんが本当に着物文化を愛しているなら、
洋服じゃなくってどうか着物姿で街に出てください。
そして、着物を着ている人に出会ったら、まずこう言ってほしい。
「素敵ですね〜」って。
それだけで、着物を着る人はきっと、もう一人増えます

嘘のような本当の話だった29日の夕刻。
警察の取り締まりに対しては
冷静に対応するべしと
改めて思った名物専務でした。
こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店・専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。
最近は山形着物界屈指のyoutuberとしても有名な名物専務がおしらせします。

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こちらをお届けするのは、布施弥七京染店の専務です

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