着物初心者に送る「こんなふうにすると着物がシミなりやすい!?」

きもの屋さんに多いのは着付の質問よりも、お手入れの質問なんです。

弊店の社長とわたくしです

着物のお手入れって、どこに出したら良いかわからないっていう話をよく耳にします。最近はネットでしみ抜きについて調べる人もいるようですが、わからない事をネットで探して頼むって、結構難易度が高いと思うんですよね〜〜。

だからまずは一度、お近くの専門店さんにお品物を相対して見ながら見てもらって欲しいなあと思います。こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

タンスを開けてみて驚いた!記憶のないシミが!!

こんな留袖を見る事も、少なくないんです汗

先日も少し触れましたが、目に見えている汚れはもちろんですが着用時に付着した汗ジミや油汚れは、数年後にシミや変色という形で再登場してきます。動画ありのかいた汗が変色するということ。

汗だけじゃなくて、着用汚れも時間が経つにつれ変色していきます。詳しくは先日のブログを振り返ってください。

そもそもですが、タンスの中の着物を、年に一度ぐらいは虫干しされて汚れを確認されることをお勧めしていますが、なかなか日常生活において、実際に着物の虫干しをしてくれる方は1/3程度。残り2/3の方はタンスの中が、開かずの扉状態になっている場合がとても多いです。

このアイテムには注意を!

留袖・振袖・紋付(男女)では、知らないシミが多くあります。こちらも男性袴の「手脂」がシミになったもの

当時の成人式で着用した振袖、嫁入り道具で持ってきたけど1回も着用していない黒紋付、10年ぐらい前に親戚の結婚式で来た黒留袖などは、先ほどの訪問着色無地よりも、開かずの扉になっている可能性が高い着物です。

結婚式で着た訪問着・卒業式で着た色無地などはまだいい方かもしれません。

そんな久しぶりに開けたたとうし。中に入っている着物に、見覚えのない・記憶のない汚れがたくさんついている、そんな事件を我々着物屋としてはたくさん見てきました。なるべくそんな事件が起きないように、こんなふうにブログで皆さんへお知らせ申し上げております(笑)

ではタンスを開けて、こんな事件が起きないようにするにはどうしたらいいんでしょう。

1つ目の対処方法

一番の対処方法は、まめにタンスを開けて着物をチェックすることです。どうしても着物の場合は、ついつい面倒くさがってしまってまめにタンスから出すことをしません。タンスから出さないのであれば、中の状態をチェックしようがありません。ですからこうならないためには、やはり頻繁に開けてあげることだと思います。でも開けるのが面倒な場合は、タンスの引き出しを開けて、風を通してあげるだけでもだいぶ違うと思います。

2つ目の対処方法

着物を着た後に、なるべく早くしっかりとお手入れしておくことです。着物の手入れは、慣れているお店とそうじゃないお店があります。いわゆる、専門性の高いお店、そこに任せておけばとても安心です。着物の染み抜きをあまり使わないお店では、やはりお仕事の具合にばらつきが出てしまうかと思います。ですから着物を着た後は、安心して色々相談できる専門店にお出しするのがおすすめです。

3つ目の対処方法

タンスの中の湿気を、とても低くしておくことです。もちろん昔の汚れが落ちていないことが一番の問題ですが、保管状況のコンディションが変色の程度を大きく左右します。同じ汚れ具合でそのまま放っておいたとしても、湿気の低いタンスと、湿気の高いタンスでは、10年後で大きな変化が出てきます。ですから着物の保管状況を、湿度の低いものにしておくことが非常に大事です。

着物屋さんでは、タンスの中の湿気を低く保つために、着物専用の乾燥剤をお勧めしています。今度の家のイベントでも、京都から専門の染み抜き屋さんが来て無料で相談してくれて、着物専用の乾燥剤もご提案できますので、是非お気軽にご相談下さい。

「着物のことって、どこに相談したら良いかわからない」という人が多いんです。

着物専門店として、きちんと伝えたい事は多いですが、お手入れについてもきちんと弥七が伝えるべき事と思っています。

ブログ始めて10年。着物についての内容でしっかりブログを書いてきてから2年。おかげさまで着物に関するお問い合わせやしみ抜き・染め替え・着付けに関するお問い合わせが増えて来ました。もちろんブログさえ書いていたらこうなるわけではなくて、色んな事をやってるうちの一つ。でも専門的なことって、なかなか「誰に聞いたらわかんない」場合が多いようです。だからこそこういう発信をしてる僕に、メールやDMできたりするわけです。クリニックを開設してみて改めて思ったんですが、「こんな事って、誰に聞いたら良いかわからなくって」という声。きっと皆さんのお住まいの地域にも、しっかりとした着物屋さんがあるんでしょうけど、ご縁がないとナカナカフリーで聞きづらいということなんでしょうね〜。という事でお手入れ専用クリニックページでは、こんな仕事を代表的にお手伝いさせてもらっています。

きものクリニックでは、代表的にこんな診断を得意にしています

着物の丸洗い 1点 5,000円から
着物のしみ抜き 消しゴムサイズで1箇所 4,000円から
着物のカビ取り 合計A4サイズ位で 7,000円から
(カビを根絶する場合は、お仕立直しが必要です)
洗い張り ときは縫い入れて 10,000円から
染替え 無地で15,000円から 柄物・柄伏せは随時拝見して見積もり
きもの丸染 解かずにそのまま裏地まで 38,000円
長襦袢漂白 解かずにそのまま裏地まで 18,000円
ガード加工 パールトーン加工です プレスは2,000円から
仕立直し すべての着物に対応しています。ご相談下さい
裄出し 肩と袖から出して折り消しして 15,000円から
柄足し 足す柄の大きさや範囲で大分変わります。ご相談下さい
帯の糸とび直し 1箇所 1,000円から
リメイク 着物を、洋服・羽織・コートなどに出来ます。
随時コンディションを拝見しながら見積もりします。
その他 随時相談受付いたします。

※上記金額は、大まかな目安です。
※見積もり時点で、上記金額以外に、別の汚れが見つかった際には、別途ご提案ご説明します。
※きもののコンディションによって、上記金額より変わることがあります。ご容赦下さい。
※来店による問い合わせはもちろん、Mailやメッセンジャーでも受付ます。

いずれの仕事も、お客様に仕事の行程と期間・金額を提示して、ご納得いただけた場合にのみ、仕事を承りますので、お気軽にご相談下さい。また、当店でご用命頂いた商品でなくても、全く気にせずにお出し下さい。まずは見積もり金額をお出しして、ご了解いただいてからの仕事なので、頼む方も安心です。お気軽にお問い合わせ下さい。

<きものクリニックの無料お問合せはコチラから>

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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