「着物警察に何も言わせない!!」卒業式に出席する親御さんが着物を着る場合、どれが正解!?

いよいよ3月は卒業シーズンです。可愛いお子さんの晴れの日を迎える皆様、本当におめでとうございます。今回は、お子様の晴れの日に着物姿で出席したい方へ、卒業式にぴったりなドレスコードをお知らせします。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

卒業式に出席する際、親御さんの着物姿

卒業式に向かう着物姿の親子さん☆

今回は、卒業式に出席する親御さんの着物姿について、ブログを書かせてもらいます。
説明をする前に、主役は卒業生だということです。基本的には主役が存在するわけですから、両親の着物姿は二の次。あまり目立ちすぎない事が、場にふさわしいかと思います。これを踏まえた上で、男性と女性の着物姿のドレスコードをお知らせしたいと思います。

昔ながらの着物屋さんがアドバイスするお母さんが卒業式に出席する場合の着物姿

お母さんが着物姿で卒業式に出席する場合、最もふさわしいのは1・背一つ紋入の色無地。そしてその次は2・付け下げ。3番目には江戸小紋。 帯は礼装用の袋帯。

40年前なら、無地に黒のお羽織が非常に多かったわけです。でも実際に今の卒業式を見てみると、多い順に言えば1・訪問着(付下)。次には無地。お羽織を着ている確率は、10人に1人といったところでしょうか。

実際の消費者の感覚だと、こういう事だと思います。
昔ながらのあるべき論、40年前の話、そして現在の現状。
これが大きく乖離してきている現代だという現状。
時代は21世紀なんだよなぁと、改めて実感します。

卒業式で着物を着用する人が10%程度の時代、あるべき基準をどこに置く?

43年前の幼稚園入園式写真/黒の羽織がなんと多い事!!

結論から言うと、昔のように「こうあるべきだ!」「こうしないと着てはいけない!」と、声高に叫ぶ時代じゃないと思っています。もちろん「こんな時代だから、ふざけた着物で卒業式に出ましょう」と、コスプレ大会を助長するわけではありません。

本来の卒業式に挑む出で立ちの「べき論」はこう。
昭和の50年代はこうでした。
で、最近の21世紀はこんな感じです。

そんな説明、というかお話をお客様にするのが、今の時代の標準かと思います

では、男物の場合。袴を履くかどうか。

男性ものの着物の場合、上の説明からするとこうなります。

本来お父さんが卒業式に出る際、着物姿で挑むとしたら「色紋付に袴」
昭和の50年代でも、男性の着物姿というのは、多くなかったです
そして現代。卒業式にお出でのお父さんで、着物姿は、いる方が珍しい。

そんな現代で男性の着物姿は、どうあるべきでしょうか。
昔ならではの重きを置いた袴姿は素晴らしいですが、袴を履かないで着物と羽織だけで出席するということも、よろしいのではないかと考えます。

ルールに厳粛な考え方から言えば、略式という概念もないかと思いますが、もうそんな時代ではありません。「こうをしなければ着物を着てはならない」と声高に叫べば 叫ぶほどに、着物を着ようという人が減っていきます。

昔の基準として存在するべき論・ドレスコードをお伝えしながらも、現代の解釈も踏まえて、さらにはお客様のお持ちの着物も拝聴した上で、お客様自身が恥をかかないようにアドバイスしてあげるのが、着物屋さんの仕事だと思います。

着物を着る人を増やす事も着物屋の仕事

メンズ着物も、徐々に増えてきてます

またここからは大変個人的な意見ですが、着物を着たいという人を後押ししてあげるのも、我々着物屋の仕事だと思っています。だからお客さんがお持ちのお着物を聞いて、さらには思い入れも拝聴して、塩梅が悪い場合はアドバイスする。また思い入れが深い場合は、しっかり後押ししてあげる。そんなことも必要だと僕は思っています。

分かりやすい話で、男性のお客さんが無地の羽織と着物を持っていたとします。しかし袴を持っていません。親から譲り受けた、思い入れのある無地の羽織と着物。袴は持っていませんが、是非自分の子供の卒業式に、今は亡き親から譲り受けた着物と一緒に参加したいんです。そんなお客さんがお見えになった場合、二つの選択肢があると思います。

一つ目は、これを機会に袴のご用意をお勧めする。

二つ目は、お客様の気持ちを尊重し、是非その着物で袴を履かずに卒業式に出席してもらう。

こういう話をしていると、決まり決まって「卒業式に着物を着て行くのに、袴を履かないとは何事だ」「式典なのだから、背中に一つ紋が入った羽織を来ていかないと、ドレスコードとしておかしい」という話になっていきます。

これは一番礼装度の高い、黒紋付姿

確かにそうでしょう。ドレスコードとしては、あるべき論から言えば外れていると思います。がしかし、しっかり思い入れのある着物を着ようと思っている人に、やれ袴ないからむりだ。背中に一つ紋が入っている羽織じゃないと駄目だ。それがないんだったら、洋服のスーツで出席しなさい。なんて言えるわけがありません。言うつもりもありませんし、言うべきなのかどうか。

ここまで着物を着なくなっている昨今、着物を着て行こうと言う気持ちが既にフォーマルだと思います。不易流行という言葉があります。気は心、装いが形に現れる、私はそう感じています。どんな時代でも、人の気持ちというのは大事です。変わってはいけないものです。しかし時代によって基準は変わるのです。ここまで着物姿が少なくなった昨今、着物で出席しようと思っていただけるということは、とても素晴らしいことなのではないでしょうか。

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
http://mag.kimonokinenbi.com/2018/06/11/611/
主に着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。ブログは2008年からスタートしており、合計4000記事超えで毎日更新中。ココ2年ほどは、ようやくまともな着物屋さんのブログになってきました。
趣味である音楽やDJ・は、!stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。また読書も好きで、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitter・Youtubeも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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