
記念式典の予感と期待の朝
先日、娘の通う山形県立北高等学校の創立97周年記念式典が開催されました。この学校は、私の地元・山形の誇りであり、毎年このようなイベントは地域の絆を深める機会となります。今年の目玉は、特別講演として、地元で活躍する著名な経営者、佐藤奈々子さんの登壇でした。佐藤さんといえば、合同会社ヴォーチェの代表を務め、山形市や南陽市を中心に障害者支援事業を展開する社会福祉法人ヴォーチェの創設者。
私は朝から心が弾みました。娘の学校イベントに、こんなに楽しみな講演があるなんて。普段、仕事に追われる日々ですが、この日は少し上がり気味に、式典会場である体育館に向かいました。会場は生徒、保護者、教員で埋め尽くされ、創立97周年の歴史を振り返るスライドショーが流れ、校歌斉唱の余韻が残る中、佐藤さんの登場を待ちわびる空気が漂っていました。高校生たちにとっては、授業の合間の特別講話。果たして、こんなに熱い話が彼らの心に響くのだろうか? そんな疑問が頭をよぎりました。50歳を過ぎた私のような大人ならともかく、夢いっぱいの10代に、経営者の苦労話が刺さるのか……。でも、佐藤さんの名前を聞いて以来、ヴォーチェの活動を知るにつれ、期待が膨らむばかりでした。彼女の講演は、単なる成功譚ではなく、人生の核心を突くものだと予感していました。会場に着くと、娘が笑顔で手を振ってくれ、隣に座りました。あの瞬間、親子で共有するこの時間が、何よりの宝物だと思いました。
講演の幕開け ~体系的な語り口に引き込まれる闘魂

講演が始まると、佐藤奈々子さんの姿がステージに現れました。穏やかな笑顔の裏に、揺るぎない情熱を湛えた女性。マイクを握り、「情熱を持ってあきらめない ~私の歩みとヴォーチェの挑戦~」という話を語り始めた瞬間、会場は静まり返りました。佐藤さんの話は、決して抽象的な理想論ではなく、彼女自身の体験に基づく生々しいエピソードの連続。山形の小さな町で育ち、家族の介護経験から福祉の道へ進んだこと。起業当初の資金難、スタッフの離脱、地域の偏見に直面した苦難を、時系列で体系的に展開していくのです。
例えば、ヴォーチェを立ち上げた頃の話。障害児支援の需要が高まる中、佐藤さんは「地域で自分らしく暮らす」ビジョンを掲げましたが、行政の手続きは煩雑で、最初の事業所開設に2年を費やしました。「できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを考える。それが私の信条です」と、彼女は笑顔で語ります。チャレンジ企画の一例として、利用者の子どもたちが地域イベントで役割を果たす様子をスライドで紹介。最初は「無理だ」と周囲から言われたのに、粘り強く調整を重ね、成功させたエピソードは、まるで闘魂注入のよう。
会場の高1女子生徒が、メモを取る手が止まらない様子を見て、私は思わず頷きました。佐藤さんの語り口は、プロの講師さながら。エピソードごとに「情熱の種を植える」「あきらめない根を張る」「地域の花を咲かせる」といったメタファーを織り交ぜ、聴衆の想像力を刺激します。障害者支援の現場で、医療的ケアが必要な利用者さんが「ここに来てよかった」と涙ながらに語った瞬間、佐藤さん自身が声を詰まらせた場面では、私の目頭も熱くなりました。この講演は、単なる講話ではなく、人生の教科書。ヴォーチェのミッション「おかげさまの心」を体現した、魂の叫びのように感じました。
高校生たちへの心配は、すぐに吹き飛びました。後列の生徒が前のめりになり、私も仕事のルーチンで疲弊しがちな日常を振り返り、改めて刺激を受けました。佐藤さんの話は、福祉の枠を超え、誰もが共感できる普遍的なメッセージ。創立97周年のこの式典で、こんな宝石のような講演を呼んでくれた北高の先生方に、心から感謝です。
心に刺さるエピソードの数々 ~障害者支援の現場から学ぶ絆

佐藤さんの講演が進むにつれ、ヴォーチェの具体的な活動が鮮やかに浮かび上がりました。山形市での児童発達支援では、発達に課題を抱える子どもたちが、遊びを通じたトレーニングで自信を育む様子。南陽市の生活介護では、成人の利用者さんが地域ボランティアに参加し、「役に立った」と喜ぶ姿。佐藤さんは、これらを「みんながみんなの役に立つ」モットーで語ります。一番印象的だったのは、ある障害児の母親のエピソード。息子さんが学校で孤立しがちだった頃、ヴォーチェの放課後等デイサービスに通い始め、仲間と一緒に地域清掃活動に参加したところ、近所の人から「ありがとう」と声をかけられたそうです。その瞬間、母親は「生まれてきてよかった」と実感したと。佐藤さん自身も、起業時に「福祉は儲からない」と諦めかけた夜、利用者さんの手紙に救われたと告白。こうした実体験が、講演を単なる話から、生き生きとしたドラマに変えていました。
一方で、佐藤さんの「あきらめない」精神が光るのは、困難の連続でした。コロナ禍では、送迎サービスの制限で利用者が減少し、事業継続が危ぶまれました。それでも、オンラインでの交流を即座に導入し、「つながりを絶やさない」工夫を凝らします。地域の学校や企業との連携も、最初は門前払いでしたが、粘り強くアプローチを繰り返し、今では合同イベントが定着。ヴォーチェのウェブサイトに記された「笑顔と愛と勇気あふれる山形を創る」という言葉が、ここで実感できました。高校生たちも、これらの話に引き込まれ、スマホでメモを取る子、頷く子。私の近くで聞いていた学生も、隣で「すごいおばさんだね」と囁き、親として誇らしい気持ちになりました。この講演は、障害者支援のリアリティを伝えつつ、誰もが持つ「内なる闘魂」を呼び覚ます力を持っていました。佐藤さんの声は、決して大きくないのに、体育館全体を包み込む。聴き終えた頃、私の心はすでに変わっていました。日常の小さな諦めを、彼女の情熱で溶かすように。
「あきらめない」の本質 ~50歳の私が感じた難しさと学び

講演の核心は、やはり「あきらめない」を継続することでした。佐藤さんは、50の今も、毎朝5時に起きて事業所を回り、新規プロジェクトを立案中だと笑います。「50も過ぎると、『もうこの辺でいいよなぁ』という思考回路が忍び寄る。でも、自分や周りに甘えず、情熱を燃やし続ける。それが、私の選んだ道です」。この言葉に、胸を突かれました。私も、子育てと仕事の狭間で、最近は「これで十分」と妥協しがち。娘の学校行事すら、義務的にこなす日々。でも、佐藤さんのように、体験に基づく体系的な努力を続けるとは、どれほど難しいか。感じたことは山ほどありました。情熱の源泉は「利用者の笑顔」、持続の鍵は「小さなできたの積み重ね」、地域の力は「支え合いの輪」。これらを、彼女は具体例で証明します。
高校生向けの話かと思いきや、大人が聞いて心を固めるべき内容でした。生徒たちは前のめりで聴いていましたが、私のような大人こそ、日常の惰性を捨てるきっかけに。ヴォーチェの活動を見習い、私も地元でボランティアを増やそうかと本気で考えました。講演後、質疑応答で生徒の一人が「失敗しても諦めない方法は?」と聞くと、佐藤さんは「失敗は種。植えて、水をやり、芽が出るのを待つんです」と。会場は拍手に包まれました。この一言で、諦めの心理が解けました。50歳の壁は高いですが、佐藤さんのように継続すれば、越えられる。彼女の闘魂は、聴衆全員に注入されたのです。
感謝と未来への青写真 ~ヴォーチェの輪に触れて

講演が終わると、大きな拍手が沸き起こりました。佐藤奈々子さん、ありがとうございました。あなたの話は、私の心に火を灯し、娘の未来にも光を投げかけました。北高の先生方、この素晴らしい機会を設けてくださり、誠にありがとうございます。創立97周年の式典が、こんなに感動的なものになるとは。ヴォーチェの精神を胸に、これからも「あきらめない」人生を歩みます。山形の地域で、障害者支援を超えたつながりを広げていきましょう。
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