着物レンジャーから着物初心者に送る☆この時期だからこその「きものTPO」編

最近はFacebookのメッセンジャーで着物を着たい方のお問い合わせが増えています。

時代だなぁ〜って思うんですが、最近こういう連絡の取り方が多いんです。10年前では余り考えられませんでしたが、知らない人からのお問い合わせじゃなくって、SNSでやりとりしてる方はもちろん、お客様だったり、友人だったりと、色んなタイプでご連絡いただくようになって、ありがたいなぁって感じています。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

今回は、久しぶりにTPOの話です

カジュアルシーンで着物を着る場合は、ドレスコードという難しい線引き はありませんが、フォーマルシーンで着物を着る場合は、場にふさわしいTPOが存在します。茶道の世界や華道の世界でも頻繁に着物を着用しますが、かつては非常に厳格な着物の TPO と夏物単衣物冬物の種類がありました。しかし時代は21世紀に入る、元号も平成から新しく変わろうとしている昨今、今までの基準に比べるとだいぶゆるくなってきた気がします。

相変わらず厳格なルールの場所もありますが、それはそれで厳格なルールを尊重してもらって結構です。私が今から書くものについては、私自身が感じている現時点の業界標準 TPO という感じです。

まずは冒頭の表。おそらくここに集約されます。結婚式に着る着物は何か。お呼ばれに着る着物は何か。TPO別にして一枚の表にまとめてみました。

結論から言うと、この夏場に開催されるフォーマルシーン。会場の空調設備がしっかりしていれば良いのですが、外で着るには本当に暑い時期です。着物姿で出席するには気合が必要な時期ですよね(笑・汗)ですから上下にある表のTPOを踏まえつつ、暑い時にはしっかり暑さ対策をしてあるお召し物でいいと思います。

わからないことがあれば、お気軽になんなりと聞いて下さい。


しばらく前の話になりますが、とある Facebook グループでは、私が「卒業式に色無地はベストですけど、なければ付け下げでも訪問着でも構いません」とアドバイスしたのがよろしくないと、それはそれはひどい叩かれようでした。着物屋さんの価値観と、着物に厳格な意識を持つ着物ユーザーでは、随分と価値観が違うのだと、思い知りました。実際に卒業式に行ってみると、無地の人は1/5ぐらい、他は皆さん柄ものでした。

そして何と言っても、着物着用率は10%未満位が多数。とても悲しいくらいの着用率ですよね。そんな中で、洋服のドレスコードは何も言われないのに、着物の人ばっかりあーだこうだ言われてたら、分が悪いのなんのってありゃしません。

着物を着る時に何か困ったことがあれば、いつでも気軽に相談してくださいね。こちらからご相談内容をどうぞ

普段は着物じゃなく洋服で生活している人が、限りなく100%に近いこの世の中で、「着物を着てみようかぁ〜!?」と思った人に、あまりにも厳格なルールを強いることは、僕は良いことじゃないと思っています。もちろん、あまりにもとんでもないTPOの着物をフォーマルシーンに着ようと思った方がいたら、ご意見申し上げますけど、「卒業式に付け下げや訪問着で行っていけない!色無地を着なきゃいけないんだ!」なんて、よう言いませんわww

たとえ言うとしても「昔ながらのしきたりで言えば、卒業式では色無地に紋の入ったお羽織というのが昭和の標準だったのですが、最近では訪問着や付け下げの方も多くおいでですよ」という感じかなぁ。

この意見に、激しく何か言ってくるのは、着物屋さんでなくて「着物は厳格なラインであるべき論を遵守するべき」というベテラン勢。ノットビギナーである、ベテランさん。大ベテランじゃないところがミソです。

意外に、大ベテランさんというのは、結構寛容な場合が多かったりします。目くじら立て無いっていう感じで。そういう意味では、わたしもまだまだベテランの粋には程遠い(笑・汗)

浴衣でお出かけ論争について

先日論争になっていたのは、浴衣で外にでかけて良いものか!?ゆかたは部屋着なのだから、お出かけには不適切では!?という話

僕が思っているのは、短パン・ハーフパンツはいて出かける場所に浴衣で行くのは全く問題ないと思っています。また女性の場合には、帯あわせ&下に夏のじゅばんを使えば、お出かけ着としてもOKだと思います。

着物の場合ばかりTPOに目くじら立てられる事に、どうにも不平等感を感じて仕方ありません。皆さんに着物を楽しく来てもらうことが我々の仕事です。ただ、お相手もあるし出ていく席によってはTPOや感度が違うでしょうから、その際には気兼ねなく布施弥七京染店の着物レンジャー・名物専務に聞いて下さいね☆

こちらをお届けするのは、布施弥七京染店の専務です

山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
主に着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。ブログは2008年からスタートしており、合計4000記事超えで毎日更新中。ココ2年ほどは、ようやくまともな着物屋さんのブログになってきました。
趣味である音楽やDJ・は、!stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。また読書も好きで、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitter・Youtubeも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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