先日の京都道中記から思った事。

師走に入りました。一層慌しくなりますが、先日の京都道中記から思った事。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店・やしち屋の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

地元山形にいて、色んな情報を聞くことは出来ますが、やはり本当の情報は足でつかむべきだと再確認する
京都道中記でございました。今日は京都道中記です。

先日京都に行ってきました。作っている現場を見ることは、本当に貴重です

一般的にですが着物でも帯でも、また皆さんが日常的にお使いのものでも、生産現場を拝見する機会というのは、稀かと思います。弊店の業種業態から行くとこういう生産現場を見て学ぶことは非常に重要です。

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うちの祖父が、裏の敷地で染め物をしておりましたが染屋さんでも機屋さんでも、制作現場を拝見すると
どうしても、祖父の姿を思い出します。

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一般的に商品だけを見てお話する場合が多いですが、生産現場の背景などを詳しく知ると商品への造詣が深くなっていきます。そのために工房見学をするという事もありますが、商品に対する見識を深めるためにおじゃましています。

手機の織機を拝見していると本当に飽きずに拝見できます。
すごく面白くて、奥が深い作業工程です。そこでちょっと感じたことです。

農業と着物業界って、似ている気がする

日本を代表する民族衣装である着物は、世界の舞台でも非常に強い存在感を放つお召し物です。きものを着て海外へお出かけになったことの有るかたは、その威力を痛感されていると思いますが本当に素晴らしいです。その着物業界の市場というのは昭和56年をピークにして、減少の一途を辿っております。

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ピーク時の1/6ということですが今ある3000億円のマーケットのうちに振袖需要も含まれており、一般的な着物の需要は2000億円とも言われております。

という事は、

染屋さんにしろ

機屋さんにしろ

メーカーさんにしろ

流通問屋さんにしろ

ピークの時の1/6になったということです。

ちょうど今の段階で作家さんとして確立しておいでの方は60歳から75歳位までがおおい様に感じますそして、その60〜75世代のお子さんが和装業界に携わっているかというと断然に、継承している率が、減っているという。ここに、農業と着物業界の、似ている部分を感じました。

「息子たちが継ぎたくない仕事」

になってきたんでしょうかね〜、、、、

いやいや!そんな夢のない業界ではありません

まだまだやる気のある若いものたちが一生懸命奮起しております。だから、前のようなマーケットになることはないでしょうけど着物文化が無くなることはありません。

農業も一緒だと思っています

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息子たちが農家を継がなくなったといっても実際に農家をされている若い人も居るんです。つまるところ、着物業界も農業界も打つべき手は一緒の気がします。

自分の業務へ自信と誇りを持って幅広く発信する

物が売れていた頃は、作れば売れました。
作っても作っても売れたそうです。

でも、生活形態と文化様式の変化に伴い
畳の部屋が少なくなり
自宅で飲むお茶が、コーヒーになり
正座が椅子になり
コメがパン・麺になり
ガスコンロがIHになり
ガソリンカーがハイブリッドになり
ポケベルが携帯になり
フィルムカメラがデジカメになり

そして、着物が洋服になりました。

この生活様式の大きな変化を、大きく変化させることはまず出来ません。ただ、今まで以上に自分の携わる業種業態の発信をすることが、大事になってきたし必須になってきた。そうしないと、ますます埋もれていくようになってしまう時代に入ったということだと思っています。

殊の外、農業には、着物業界と同じ環境を感じます

そんな事を師走の朝に思いました。
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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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