着物屋さんに求められる素養とは何なんだろう?

おはようございます。
今月も最後の週末になりました。こうやってどんどん月日が経過して行って、また年末を迎えるんでしょうね〜〜(笑)今日は老舗の料亭からもらった、印象的な言葉から始まります。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店の専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。
今日はちょっと、店の姿勢・商いのあり方というか、人間の対応力という話してす。

着物屋さんに求められる素養とは


数年前、山形老舗料亭のご子息がおいでになられ言い得て妙なフレーズを頂きたのが、とても印象的で頭から離れずに定期的にリフレインします。

布施さんのような業態の商品は

物自体の価値はもちろんの事

誰が薦めてくれたのかという

ヒューマンサービスが

非常に大事ですもんね

知識レベルの高い山形の老舗料亭の若旦那からいただいた、とてもありがたいパンチラインです。着物屋さんの商売というのはまさしくこれで、量販店でシングルハンガーに並んであるシャツを買うのとは大きく違う仕事。だからこそのヒューマンサービスなわけです。では、ヒューマンサービスとは何でしょう。

商売の基本は人間力


誰しもわかっていることですが商売でも営業でも何でも、基本は人です。価格競争されているような日用品や消耗品なら別かもしれませんが、私どもの取扱商品はことさら物を買うのではありません。人柄を買うからこそ、物が流通するわけです。物だけ買うのならば、ネットだけで買えばいい話です。
日曜消費品ならまだしも、嗜好品となると話は別。ドドのつまりは人。

人を買ってもらっているからこそ
商いをして頂けるわけです

では、

「人を売る」

「自分を売る」

ってどういうことなんでしょう

物を買う時代でなくなった


時代は昭和から平成になり、21世紀になりました。その平成すら終わろうとしているこの時代です。終戦後のもののない時代から、先輩たちは見事に日本を復活させました。ほんとうに素晴らしいことです。そして戦後70年で21世紀、今や世の中には、物があふれています。今までのような大量消費の世の中でなくなったということです。

とはいっても経済を廻すために、商行為がなされていくわけですが、もはやこの時代は物を買う時代でなくなったのだと思います。ここまでネットインフラが整備されて、ただ安く買うだけならネットで注文すれば明日にでも宅配業者さんが届けてくれます。

なので、普通に物をおいていても売れる世の中じゃなくなったし、着物から洋服というライフスタイルになった21世紀で、うちのような店は大転換を迫られます。だからこそ、店の方針や理念が大事だし

「誰がコレをすすめているのか!?」

もちろんきもの屋さんですから、商品知識があって、仕立の知識があって、着物のTPOや着る場所の提案があって、着る前と後のお手伝いができていて、お客様の好みを感じる力があってという「従来の着物屋さんが持っている必要条件」は、きっと当たり前にもっている事が必須です。そのうえで、人の部分が大きく影響してくる世の中になったのだと改めて再認識しているとことです。

冒頭の若旦那の言葉が、非常に身にしみる昨今、新しい展開を作っていかないとなぁと、思案が続く日々の名物専務です。

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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

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