着物警察の根っこは何処にある!?着物警察の特性と対処方法を個人的に書いてみました。

最近着物警察という単語が、随分と話題になっていますね☆

今年も夏になって浴衣の時期になってきましたね。夏祭りや花火大会など、思い思いに色んな着物姿を楽しんでもらえれば嬉しいです。そしてこの着物の数が増えてくる時期に、まれに出動されるのが、今日のブログのお題です。DJポリスじゃありません。そう、話題のアレです。

こちらはあなたの素敵なきもの記念日をお手伝いする
布施弥七京染店 専務 布施 将英(@meibutsu_senmu)のブログです。

今日は、巷でたまに出動されている着物警察について、対処法や警察の方の根っこについて書いてみようと思います。また、これは店としての意見でなく個人的な意見ですので「着物屋の人間がこういう事を言うのはけしからん!」的なご意見は、やめてくださいね。では、そもそも着物警察って何って話です。

SNSなどインターネット上で話題になった較的新しい言葉であり、”警察“とは名ばかりでのない一般市民。着物に関する深い造詣や思い入れのある親切な人などが、日々若者の誤った着付けにらせては違反切符を切っている。

全に間違った着方をしてしまっている時に正しい着付けを教えてくれるのはありがたいが、意図的に着崩してオシャレとして楽しんでいる人にとっては困惑することになる。
また、生地の素材・色・柄の好みだとか、化粧の濃さ、髪型の好みといった、着付けとはあまり関係ないところまで突っ込まれるなど度を越した摘をされる場合もある。
ただ単純に自分の知識を披露したいだけの人がいる場合もあり、着物警察に遭遇した結果、それがトラウマになって着物を着たくなってしまう者が出るケースもある。

伝統を守りたい気持ちは尊重されるべきだが、ファッション自由を縛ることによって着物人口の減少にもつながりかねない。
両者とも着物愛している気持ちに変わりはないため、お互いに認め合う気持ちを大切にし、古き良き伝統を守っていくことが望まれる。

着物警察の根っこ


全く関係ないけど、レイジアゲインストザマシーンの写真。反体制的な意思を示してみました(笑)
全く関係ないけど、レイジアゲインストザマシーンの写真。反体制的な意思を示してみました(笑)

着物警察に出会った事のある人からすれば、あの人たちの振る舞いは、完全にパワハラです。警察の方が持つ着物に対する崇高な価値観を目の前で崩されている現象を見て、誰これ構わずに警察ご自身の価値観を元にご進言されるわけですから、はたから見たら異常な事態です。僕は着物屋の人間ですから、ある程度、表も裏もわかった状態で色々な現象を見ているわけですから、対処のしようがあります。しかし着物ビギナーが初めての浴衣や着物を緊張気味に楽しんでいるのに、やいのやいの言われたら目も当てられません。本当に「災難」としか言いようがないですね。

本当に着物の事をよくわかってて、しっかりとした物言いしてくれる人は「着物アドバイザー」だったり「着物の先輩」だったりするわけで、やたらめったら誰これ構わず物を言ってくるのが、着物警察さんなんだろうと思っています。

では、着物警察の根っこはなんでしょう?色々とあるんですが

「着物はこうあるべき!」という文化的な視点

「私はすごいのよ!」という承認欲求

この二点が強い場合に、その人の言動が着物警察になるんだと思っています。
確かに文化的な視点は非常に重要で大切です。しかし、着物だったりゆかただったりを、気軽にファッションとして楽しんでいる人に「日本古来の着物文化としてはこうあるべき!!」みたいな事を言われると、そもそも論で土俵が違いすぎるから、議論にすらならないよね〜。

文化的な視点ならまだしもですが、承認欲求が附随してくるから、面倒なんだと思っています。「わたし、すごいんだよ。聞きなさい。」的なスタンスです。困ったもんですが、これが結構厄介。

また、着物警察の活躍の場所は、リアルな現場だけにとどまりません。
SNSやネット上でも、活躍の場を広げておいでです。
ご熱心にコメントして、活躍の場を広げて、コメント相手とのディベートを興じる。
ある意味アタマが下がるわけですが、リアルとネットの両面に、着物警察さんがおいでです。

そして、着物警察の特徴としてあげられるのがこれ。

着物警察の半分は「着物を着ていない洋服姿」状態でやってくる


これって、着物警察あるあるだわ〜〜って、自分で思った(笑)。どうだろう、、、少なくとも着物警察の半分は、洋服姿でやってくる気がするなぁ〜。同じく着物を着ている人に言われるのならまだしも、突然出てきた洋服のお姉さまに自分の着付けの事をとやかく言われて直されてしまうわけですから、おいおいって感じですよね〜。

異業種交流会で、自分の肩書きを存分に前に出して偉そうにあれこれ言う人と
着物警察を名乗るお姉さまには、なんとなく同じ匂いを感じるんだよなぁ〜。

だからこそ僕は、着物警察の根っこが承認欲求だと思うわけでして。。。
さて運悪くも着物警察に遭遇した際の対処法は、こんな感じでしょうか。

着物警察への対処法は


「着物警察への対処法は、これにかぎる!」という言葉があります。それはこれ。

「あなたにソレを言われる【筋合い】がありません」

これが一番いいと思います。色んなケースを見ていますが、実際に人間関係あってとか、着物の師弟関係でとか、そんな場合なら着物警察という単語にならないんです。縁もゆかりもないような人から、突然「あれがダメ、これがダメ」って言われるわけでしてね。本当、実際に体験すると驚くような話です。

もう一度言います。着物警察さんの視点は「文化的視点」「着物の歴史からみた現状の視点」が多い。一方で注意ご指摘を受ける場合には「ファッションとして楽しんでいる場合が多い」時。大きく視点と論点が違う場合ですから、噛み合わないよね〜。かくいう私も、色んな方にアドバイスいただいて、色んな経験をしました。

僕の場合は着物屋なので、色々と言われる立場にはありますが、言われる筋合いのない人からどうこうされたら、本当に心外ですよね〜。本当にアドバイスしたいのなら、伝え方や言い方を考えていただければ、お相手さんも気分悪くないと思います。

最後にこんな「ねづっち」の動画でしめましょう


こんな感じで、ゆる〜〜くやり過ごせるのが、一番いい着物警察対処法でしょうね〜〜
皆さんの素敵な着物ライフをご祈念します☆

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お手軽な仕立上がりゆかたも、反物からのお誂えも、どちらもお任せ☆今年の夏は、素敵なゆかたで楽しもう
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投稿者について

名物専務
山形で江戸時代から続く着物専門店の名物専務こと布施 将英。
着物初心者や、着物を着てみたいけど一歩踏みでない方を後押しできるようなブログを書いています。
趣味である音楽やDJは、1stアルバム好みの音故知新スタイル。また得意な筆ペンで書く「らくがきハガキ」は2011年より毎日投函継続中で、手書きチラシも仕事として制作を請け負っています。
着物の動画も多数放出中で、山形の着物屋さんで最も有名なyoutuber着物屋さん。着物初心者に向け他ものや、着物のお手入れについて、着物の HOW TO動画を多数あげていますので、「布施弥七京染店 動画」で検索してみてください。
読書は、ビジネス書や偉人伝の他、司馬遼太郎先生フリーク。音楽同様に温故知新の1st好き。一番好きな司馬遼太郎先生の作品は「梟の城」。全般的に「心へ静かに日を灯す」司馬遼太郎先生の文章が好きです。
他にも温泉・スポーツ観戦・ゴルフ・お笑い・山形のラーメン・ハイキューに造詣が深い昭和47年生れで、布施弥七京染店のスポークスマンとして県内外にて活躍。Facebook・Instagram・Twitterも随時発信中で、お客様の美姿と健康と思い出作りをお手伝いします。

5件のコメント

  1. シェアーさせてもらいました。伊勢形紙でいろいろ活動している六谷春樹です。感じたことです。
    着物警察、初めて聞きました。着物を楽しんでいる人々が日本中にたくさんいます。着物を来て遊びに行こうというグループも各都市ごとにあるようです。遊んでいるときに着物についていろいろ言われるのは興ざめですね!
    着物は、ファッションなのか文化なのか、礼儀なのか?
    江戸時代の一般庶民は、Tシャツ感覚で着ていたと思います。儀式で着る着物と生活空間で着る着物では、着る人の心構えも違うと思います。時代とTPOに合わせて着るのがいい感じ!

  2. 伊勢形紙でいろいろ活動している六谷春樹です。感じたことです。
    着物警察、初めて聞きました。着物を楽しんでいる人々が日本中にたくさんいます。着物を来て遊びに行こうというグループも各都市ごとにあるようです。遊んでいるときに着物についていろいろ言われるのは興ざめですね!
    着物は、ファッションなのか文化なのか、礼儀なのか?
    江戸時代の一般庶民は、Tシャツ感覚で着ていたと思います。儀式で着る着物と生活空間で着る着物では、着る人の心構えも違うと思います。時代とTPOに合わせて着るのがいい感じ!

    1. 「着物に一家言お有りで、お節介したつもりが、大きなお世話」みたいな着物警察。
      ホント、困ったものです

  3. 私も普段着物生活をしていますが、出くわしますね
    変なお色の変な洋装のオバチャンに
    紬やウールを着ている時は
    「おしんは1着を着回していましたよNHKのディレクターさんに是非その知識を分けてあげて下さいましな」とか言ってみたり最近だと「貴女の素敵な和装姿を是非拝見したいですね(両手を合わせて媚びるような上目遣い)次会うときは是非和服でお声を掛けて下さいましな」
    とか
    やんわり、「邪魔やねん」的な事を言ってあげますね
    でも着物ポリスの扱いは慣れたモノですが最近厄介なのが呉服屋ネグレクトのただの雇われさんとかですね
    新しい帯揚げ入ったかな?とか店主が不在の時を知らずに行って何分も挨拶すら無い放置プレイ
    大抵は此方が気を悪くしてご主人が(店主が)居るときに出直しますね
    と言って道すがらコンビニでお菓子を買って帰ってどか食べをして鬱憤晴らしていますけど
    着物が分からない人を雇っている謎と言ったら…
    スーパーのテナントの呉服屋に多いタイプですね
    ビッチリとスーツの制服で帯揚げが、フォーマル、セミフォーマルの違いしか分からないのですっって言い切ってプイっと明後日の方向を向いてしまう雇われさんってなんなんだろ?
    まさか、そんな失礼な店員を雇っていないですよね?
    呉服屋さんの着こなしって歌舞伎役者さんと同じくらい素敵ですよね
    でも余計なお世話ですけど江戸時代は着物は一生のうちに一人5着しか無かったそうで、褌すらレンタル屋があり大変高価な品で、自分は日本画を嗜んでおりますので手習い始の心得の段階でそう教わりましたね
    もう15年位前ですけど
    だから幽霊の絵のモデルに頭に褌が付いているのですってね
    でも着物生活をしていて着物ポリスに切り返しが出来ないから着るのを辞める人って元々お試しの感覚でしか着ていないのも確かでしょうね
    確かにうざったいんだけど
    生活ともなればその装いが普段着ですから人の事に構ってられなくて頭の中は自分の今日やるべき事とか自分中心ワールドですが、それは洋装の方々もまた、それが普段着ならまた然りなんですよね
    和服を着始の初々しい方を拝見するのもよく分からないポリスオバチャンに遭遇するのも普段着生活が板に付いていれば過激に世間話に割って入る人と言う見方しかしなくなくなりますね
    英会話と似ているのかも知れないですね
    発想が

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